Jaya

5時から7時までのクレオのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

歌手クレオが癌かどうか検査を待ってドキドキするお話。淡々と描かれる、変わらない日常。まるで全編1カットであったかのような錯覚を覚えました。

説明的なシーンは殆ど無くとも、登場人物たちがどのような人物であるか分かるようにしている表現力が流石でした。

病気という日常の中の非日常に対して、クレオがどこまで本気でそれを気に病んでいるのか、明確には示されません。むしろ、何かと大げさな女の子の話であるかのように感じていたので、癌であったというラストに驚き。突如現れた男によって前向きな未来が示唆されるラスト。

一つ間違えば何じゃそらというお話だと思いますが、斬新かつ的確な表現でリアリティーを持たせた名作でした。
Jaya

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