癌検査の結果を怯えながら待つシャンソン歌手クレオが、パリの町をそぞろに歩きながら人々と交流するお話。
死を意識すると何もかもが不吉に思えてくるという人間の心理が心象風景としてパリの町に現れている点が…
タイトル通り、クレオの5時から7時までの話。7時に癌の検査結果が出るまで、パリを彷徨ったり友人に会ったり、蛙飲む大道芸を見たり、新しい出会いがあったりする話。
クレオの1日を垣間見てるような気持ち…
面白い。個人の病による死の恐怖は、これから生きてゆく他者が慮ることは難しい。そして死に怯えるよりも生を楽しむことが出来るのか。
死を占われた女性が病の恐怖に脅えながらも2時間を過ごす。街を見てみる…
ゲリラ撮影を利用して、歩行者に主人公やカメラに目線を求めることで、テーマとなる「見る、見られる」の関係を表現しているのがすごいと思った。
主人公は「見られる」職業である歌手。そんな彼女が検査結果待…
映画 5時から7時までのクレオ(1961) フランス/90分
監督.脚本 アニエス・ヴァルダ
主演 コリーヌ・マルシャン
アントワーヌ・ブルセイエ
昼から酒を飲みながら。
癌の診断結果までの…
癌の不安を抱き検査結果を待つクレオの2時間をほぼ2時間で描く。ドキュメント風のカメラとミシェル・ルグランのピアノ、そして恐ろしいほどあっさりなラストが印象的。
作中の短編映画にゴダールとカリーナの…