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Be With You 〜いま、会いにゆきますのぉゅのレビュー・感想・評価

3.6
2021年 鑑賞 21-152-6
市川拓司先生の小説「いま、会いにゆきます」を韓国でリメイクした、イ・チャンフン監督の作品。

ウジン(ソ・ジソブさん)は小学生の息子ジホ(キム・ジファンさん)と二人暮らし。ジホは1年前に亡くなった母・スア(ソン・イェジンさん)の形見である絵本を大事に持っていて、絵本にはスアの遺言「雨の季節になったら、会いに来る」が書き込まれており、ジホは梅雨に入ったとのニュースを見て、母に会えると胸を高鳴らせていた...

市川先生の出世作で、日本で映画化され、話題になるなった「いま、会いにゆきます」(’04/監督:土井裕泰さん)。鑑賞しているが、もう15年以上前のことで、鮮明に覚えているわけではないので、日本版、韓国リメイクとの比較は完全にはできないので、ご了承を。あくまで、私の記憶で、ここあったけど... みたいなのも入れられたらいいな程度には思っているので、よろしくお願いします。

ヒロインのスア役(日本でいう澪/竹内結子さん)のソン・イェジンさん(代表作:「ラブストーリー」「私の頭の中の消しゴム」等)は、2020年にヒットした、韓国ドラマの「愛の不時着」のヒロインだそうで、注目をされている昨今。冒頭の絵本のシーン、運動会のリレーのシーンのゴール前のカメラワーク、好き!
なによりも好きだったのが、ウジンとジホがスアを見つけたシーン前後のレールやトンネル。少年と電車のレールって、合うよねぇ(何度も言うが...)

回想のシーン。ウジンがとってもウブで、(いい意味で)青臭くて好感の持てる!校門前待ち合わせのデート、ウジンの服装、ノルウェーの森のすれ違い、雨のバス停留所... 私は過去を振り返っても、ふふっ!ってなる、恋の想い出はないなぁ... だから、こういう作品観て、補完しているのかも?

膝枕のシーン、少し心が揺れた!これが世に言う...
映画館での勘違いからの、「いま会い」で有名なポケットへつながるとは... (いい意味で)卑怯だ! うわぁ!って思ってしまった。ウジンとスアの距離感もいいし、現代パートのジホの寝言がより気持ちを高める。

鯉のぼりのような家族3人でのおんぶ、腕枕、クローバー... 幸せな時間は続くように思えたが...

ジホが父ウジンの補助が出来るように、ジホに家事を教え始めるスア。スアはあの場所に行き、あるお願いを... 日本のオリジナルを観た人にはピンときているよね?わかるよね?あれ...

梅雨の終焉を迎え... ジホの学芸会... まさか、あのシーンとリンクしていたとは... ウルっときてしまったじゃないかぁぁぁ!
スアのジホへの言葉、スアのウジンへの言葉、それぞれが心に刺さる... スアの日記。確かにこんな感じだった!あの一行、確かにそうだった!

あのシーンが、日本オリジナルは(確か)冒頭だった(はず)。韓国リメイクではラスト。結末が、日本オリジナルが澪の日記で、韓国リメイクが、あのシーンだった。私個人的には、韓国リメイクの終わり方の方がいいっ!また、ジホの学芸会のシーンが好みなのもある。あと、日記の終盤の “あの一行” をどう扱うか?徹底的に色々なものを隠し、最後で、ドーンと出し、感動するのもいいが、あの一行を出した上の、未来パートを見せるのも良かった!また、日本オリジナルは廃工場、韓国リメイクの電車のレール、トンネルに関しては、個人の好みかと... 私は、どちらも好きっ!

もうすぐ “あの事件” から1年で、あと少しで “雨の季節” が来る。是非、お子さんと旦那様に会いにきて欲しい!テレビの放映とか、本当に必要ないので!会いにきてくれることを願っています。日本オリジナルの話になったんだけど...
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