TakashiM

洗骨のTakashiMのレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
4.0
洗骨とは、沖縄の離島で今でも残る風習。
詳細は本作を観るに限るが、目の当たりにするのは、親しい身内の死後の姿。
本作内でも誰かが言っていたが、素面でこの儀式に立ち会うのは難しい場合もあるだろう。

ストーリー自体には、特段大きなインパクトはないのだが、家族それぞれが抱える難しい問題を、実力派の役者たちが気持ちを込めて演じており、引き込まれ胸打つシーンが幾つもあった。

一度信頼関係を失いかけた家族だが、儀式を通して繋がりを再認識し、立ち直っていく様子は美しい。

どんなに嫌いになっても嫌いになれない関係、心のどこかで必ず繋がっている信頼関係。
相手の良いところも悪いところも、全部知ってるからこそ。

家族って素敵だよのー。


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これはうちの話。

帰ってくるなり「塾で勉強してきたオレすげえ疲れてる」アピールをする、やや中二病引きずってる次男。
帰ったらすぐにご飯を食べたいと母にLINEしてたのに、テレビを観ていて気付かなかった母に悪態をつく。
かと思えば、好物のネギトロが出てきて、全部食べていい?と目をキラキラさせてる。
悪態にイラッとした母も、一瞬で機嫌が良くなり「どうぞ。もう1パックあるよ!」と。

家族の絆を感じさせる映画を見ると、いつもの我が家の何気ない出来事でさえ、尊さを感じることができる。

・・・
もう一つ驚いたのは、監督・脚本がガレッジセールのゴリ。
ゴリエのイメージしか無いのに、こんなにも繊細な映画を作れるなんてね!すごいねー
TakashiM

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