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洗骨のsaramaroのレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
4.0
葬儀、法事、大人になるとそういった類の関わりも出てくる。結婚している人なら夫の妻の家のやり方等体験してみて「うちとは違うなぁ」と感じる事も多いかと思います。
ただ、この作品にある「風葬」「洗骨」は今の時代でも?と驚きだった。(風葬というと高地のチベットとかであったような記憶があります)だから日本の南の島で?というのもびっくり。沖縄出身の照屋監督でさえそうなのだから、本州に暮らす者としては知らずして当たり前かな。
洗骨という儀式を通過してやっと仏様になるという感じなのでしょうか。作品中のセリフに「酒位飲まないと…」と大人でさえ言うのもリアルだった。洗骨の日の為に帰ってきた兄妹、そして父。4年の月日はそれぞれの形も変わった。家族が集い、亡き者を思い、あの世への道へと進んでいく境界線。神秘的とも感じました。



余談ですが、母方の祖父母の眠る場所、昔「八つ墓村」のお墓シーンのロケに使われたそうです。というのも昭和の時代前半まで土葬だったんです。なので、お墓参りが怖った記憶があります。だって墓石の真下だけじゃなくて棺のサイズ分あるんですもん、今自分の立ってる所…ってね(笑)
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