馮美梅

洗骨の馮美梅のレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
4.0
見たかったけれどタイミング合わずたった。

ガレッジセールのゴリさんこと照屋年之監督が沖縄県粟国島を舞台に現在でも残っている「洗骨」という風習に目を付け、妻を亡くした夫とその子供達と親戚たちの物語。

色んなことに関して自分の知らない風習などを知ることが出来ました。
母が死に、父は母の死を認められず酒浸り、娘は勤めているヘアーサロンの店長が好きで彼の子を宿す。息子は離婚していた。

照屋監督、決してしんみり悲しみばかりではなく、自然に可笑しみも盛り込んでそれがまたとてもいい按配だったりする。洗骨の最中に優子が産気づくシーンも家族一丸、シマの人たちの助けもあり、骨の状態の母恵美子に見守られながらあの世で新しい生命が誕生する。

死と生は同じこと。自然の摂理。心が置き去りになってしまった家族がまた一つになる瞬間心が温まる作品。
馮美梅

馮美梅