洗骨の作品情報・感想・評価・動画配信 - 6ページ目

「洗骨」に投稿された感想・評価

Masa

Masaの感想・評価

3.9
英題: Senkotsu
訳: 洗骨

ー 家族をひとつにしてくれたのは、骨になった母でした——。

展開や台詞回しはよくある感じ。
なんかこう来そう…って思ったら多分そうきます笑くらいのベタな感じで超ノーマル。だけど役者さんがみんな良かったし、何よりも、扱う「洗骨」という風習がユニークなため、十分グッとくるものがあった。

ちょっとやり過ぎかなと思ったQ太郎も、意外と後半は絶妙な中和役になっていた。

この「洗骨」、賛否両論あるだろうけど、自分はどちらかというと賛。薄っぺらい理由しか言えんから書かんけど。

youtubeに洗骨のドキュメンタリー番組があったんだけど、そこに出てきた子どもがおばあちゃんの洗骨をしてて、その子の反応がめちゃくちゃ胸を打った。
初洗骨前の「怖い。死んだ人の骨は触りたくない」からの、頭部の骨を持たせてもらった時の眼差しと、洗骨後のインタビューでの言葉が出てこない様と自然な涙。
確実にこの子は何かを学んだんだと思った。

とても意義深い儀式だと思った。

2020/5
描き方によっては、ドキュメンタリータッチの重い内容になりそうだが、見やすくて、とてもいい作品だった。
ko0

ko0の感想・評価

4.0
よく海外の映画で、こんな文化・風習があるんだなと思うけど、沖縄とはいえ日本国内でも異文化ってまだまだあるんだなあと再認識。自分が喪主を務めたときは通夜葬儀ですべきことが分からず葬儀屋の言うがままだっただけに、洗骨の儀式を身内だけで行えるのは感心(と同時にリアリティへの猜疑心が少し)。

出演している俳優たちの年齢がバラバラすぎて登場人物たちの関係性を掴むのが難しかった。

さすがにクライマックスはやりすぎかなあ。死と生を扱いたかったのはわかるけど…。

笑えるシーンが多々あって、そこは流石はお笑い芸人の面目躍如といったところか。商店で子供が「馬鹿野郎!」に続いて「セックスー」と叫ぶシーンと、優しい美容師彼氏がQ太郎だったところはバカ笑いした。

それにしても洗骨の説明のシーン。普通、もう少し上手くさり気なく説明のシーンを入れるのに、あんなに堂々とQ太郎に質問させるとは。笑ってしまった。
洗骨という風習が残っている粟国島の物語。

洗骨を通して、家族のわだかまりや個人の問題にフォーカスを当てた作品〜😆😆😆

前半、結構重めなシーン多めだったけど、要所要所でコミカルなシーンが入ってて、とてもバランスが良かった〜( ̄▽ ̄)( ̄▽ ̄)( ̄▽ ̄)

後半、納骨のシーンから物語が急展開してそっからコミカルなシーンがかなり増えたんで、個人的には前半のペースの方が好みだった〜😆😆😆

Q太郎と子役がめっちゃ効いてて良き良き〜(笑)(笑)(笑)

最後のシーンが今まであまり観たことのない画で、とても印象的だった〜😆😆😆

沖縄県民として非常に勉強になった。あざす。

長々とすんません。
『洗骨』(2019/日)
結論から書くと大傑作! 年間ベスト10の一席に座る一作。
ラストショットまで貫かれた明確なテーマ。説明的な台詞と心情吐露は日常の必然の中で紡がれ、深い心象の変化は示唆的な演出で描かれる。コメディテイストもラストまで見れば納得。練り上げられた脚本にも感服でした。
洗骨とその後の出来事を通じて、自分自身と家族を取り戻す新城家の人々。定型化されて進む今の一般的なお葬式にも、洗骨の葬礼から感じられる意味の「残り香」があるから、独特の葬礼の風習から普遍的なテーマが描けるのだと思いました。褒めるところしかないくらいの映画なので、残りはふせったーで。

ちょっと追記。この映画、本当にスキがないのですよね。明確な主題、しっかり構築された物語、皆に救いがある暖かい視線、南国の風景描写。照屋年之監督が真摯かつ誠実に作品に向き合ってこられたのかが伝わります。それだけでも素晴らしいのに出来た映画は大傑作。次回作の予定があれば嬉しいです。
(2019年4月27日感想)

ふせったー追記感想。『洗骨』のコメディテイストについて。
最初は、ガレッジセールのゴリ監督の映画だから観客へのサービスなのかな? と思っていたのですが、コメディテイストで貫くからこそ、終盤のシーンに説得力があるのだと分かりました。

父の姉、信子さんがコメディパートの多くを担いますが、それはラストの砂浜で父と兄が必死で動くことで家族と自分の形を回復するために、彼女は動けなくなる(=ギックリ腰になる)必要があるから。
物語がラストまでリアル重視、シリアス一辺倒ですと、あの場所で突然に陣痛が始まり、彼女まで動けなくなるのは不自然過ぎて、物語が壊れて観客は醒めてしまいます。しかしここまで積み重ねたコメディテイストの物語と、信子さんのコメディキャラが、あの場所でのギックリ腰になることを観客に許容させていると思いました。同様にカギ忘れについても。

ふせったー追記感想。鈴木Q太郎さんの店長さんについて。
奥田瑛二はじめ、有名キャストを相手にまわしての作品MVPだと思いました。善人だけど少しだけズレてしまう行動と発言の面白み。そして少しだけ無遠慮な空気の読まなささが→彼の質問に答える形で、観客に洗骨について情報を与える。独特な風習を行う家族と親せきという閉じた世界の中に、名古屋から訪れた彼が一向に加わることで、観客も店長さんの立場で葬礼に参加できる形に。
そして、あの場でのプロポーズと父の了承を得るのは、この物語のラストのセリフで語ったテーマを上手く補完していると感じました。生まれる前に結婚を了承してほしいというのは、あの場で感じた「家族の連続性」のため。生まれてくる我が子に「君はお父さんとお母さんの子供として、この世に生を受けたんだ」と伝えるため。店長さんは、にいにより少し先に洗骨の葬礼の意味を理解しており、また彼の決断は単なる責任をとるための結婚ではなくなって、優子と赤子の明るい未来を観客に予感させることにつながったのだと思います。あの島で店長さんが得たものは大きかったはず。スマホはなくなりましたけど。
(2019年4月27日感想)

#2019年上半期映画ベスト・ベスト助演俳優
・鈴木Q太郎/『洗骨』
独特な葬礼に、ある事情で立ち会う本土から来た人。普段ここにいない人=異物感が必要で、一般人でもなければ役者さんが本業でもない、でも知名度が高くて認識されているという吉本興業の芸人さんキャスト史上、最高のはまり方かも。この人がいるから観客は置いてけぼりにされず、いつしかこの人を自身の分身として「洗骨」に立ち会う。少しズレているけれど好感の持てる人でもあって、最後に至った心境を知った時に「洗骨」に立ち会えて良かったね、と思える。助演というかベスト裏主人公。
(2019年7月4日感想)

#2019年上半期映画ベスト10
・『洗骨』
家族と命という大きな主題を扱いながら、コメディテイストで描かれる温かい物語。予想を少しづつ裏切りながら進む序盤の展開の作りこみなど、並々ならぬ熱意で作られた事が伝わってくるのも好感。「誰にでもオススメできる楽しさ」という点で上半期NO.1の映画。
(2019年7月4日感想)
Tak

Takの感想・評価

3.3
途中までは面白かったけど、
終盤はちょっとやりすぎだと思った。
ラストカットなんか特に。

それでも今までの吉本芸人監督とは
一線を画すレベル。
沖縄が舞台のドラマを作り続けて欲しいね。

あんなしょぼくれた役の奥田瑛二は
初めてみたけどよかった。
yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.9
笑いの部分を挟んで 重くならずにほっこりさせる。実際は この映画のように 綺麗な進行にはならないとは思うが 死の儀式を法律で制限するのが 少し残念な気がしてしまう。
EDDIE

EDDIEの感想・評価

4.5
シリアスになりがちな主題を適度な笑いを織り交ぜながら良質なヒューマンコメディに落とし込んだ良作。生命を繋ぎ我々が生きる価値をわかりやすく明示してくれた。

ガレッジセールのゴリこと照屋年之監督の作品。公開当時は劇場に観に行こうと思いながらも後回しにして逃してしまった作品です。
U-NEXTのポイントが貯まっていたので、新作映画もレンタルしてみてみようと思い手を伸ばしたら、期待した以上に良かった…。

日本映画にありがちな説明台詞で語ってしまうという部分が大いにあったのでそこは気になったものの、それを除けば個人的には完璧でした。
「洗骨」とは、一度土葬あるいは風葬などを行った後に、死者の骨を海水や酒などで洗い、再度埋葬する葬制のこと(Wikipediaより)。
沖縄や奄美大島に伝わる風習で、死者を弔うというテーマ性を持ちながら、適度にいやらしくない程度に笑いを織り混ぜてくるところが凄く良かった。

妻に先立たれ酒に溺れる父・信綱を奥田瑛二。
東京の大手企業に勤めながらも父とはすれ違いの連続の長男・剛を筒井道隆。
名古屋で美容師をしながらも出産間近の妊娠した姿で故郷に戻ってくる長女・優子を水崎綾女。

この家族のバラバラしたところに、島の部外者が突然やってきます。
この配役には驚きました。キャストを見たら載ってたんですが、初登場時は「おまえかーい!」って感覚。
辛気臭い家族の間に空気も読まずに会話を挟み笑わせてくれます。ときどき滑ってるのもあったけど、それも愛おしいと感じるほど愛着の湧くキャラでした。
キャストを見ればわかるんですが、初登場時の驚きをこれから観る方には味わってほしいので敢えて書きません。笑

あとは大島蓉子が演じる信綱の姉・高安信子こと信子おばちゃんの存在感が強すぎました。
最初は文句ばかり言う親戚のおばちゃんかと思いきや、映画の中でも特に重要なポジションを務め上げ、島の人々から後ろ指刺されるかのような陰口を言われる優子を庇うところがとても格好よかった。

島国で町の人々みんな知り合い状態ですからね、噂は悪く伝わるとどんどん伝播していくわけです。
最初は居心地の悪そうだった優子も、信子おばちゃんのお陰もあって徐々に笑顔が増えていくのがよかった。
優子を演じた水崎綾女もホントによかったですね。前述した登場人物はみんな重要人物なんですが、彼女は特に本作にはなくてはならない存在。表情の変化の付け方や感情の載せ方が上手いなぁと思って観てました。

あとは映画的な撮り方の構図が好きでした。特に家族団欒のとき。
前夜に一悶着あった直後の朝食シーン。前述した部外者と父・信綱2人が座っているシーンはその画だけで笑えました。

死者を弔う洗骨という儀式、そこに新たな生命が繋ぐ人と人の繋がりを描く良作。
純粋に物語の世界観に浸り、笑い、感動して涙することが自然にできる映画でございました。

※2020年自宅鑑賞5本目
りか

りかの感想・評価

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沖縄の離島の風習。
いのちや死の見つめ方。
島にあの世とこの世があるの面白かった。
みわ

みわの感想・評価

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2019-284

美しい作品だった。
コミカルな面もあり、とても観やすかった。

風葬の後、骨を洗って納める。
清らかで神聖なもの。

理解しあえない家族が洗骨までの数日かけてまた互いを認め合うようになる。

大変な風習だけれどこの慣しがあるからこそ土地や人との関わりや絆が強い。

ベストアクトはおばさんだなあ。

ためになったし面白かった。