洗骨の作品情報・感想・評価・動画配信 - 73ページ目

「洗骨」に投稿された感想・評価

kai

kaiの感想・評価

4.1
心にしみる作品でした。
親しい人のぬくもり、自分が家族や周囲の人に大切に育てられたことを思い出しました。そして亡くなった人たちを思い、悲しくなりました。

沖縄の温かい空気感、サンゴ礁で囲まれた海、山羊が一匹繋がれている光景の中に家族・親族が母親の洗骨のために集まります。

父親役を演じた奥田瑛二の役者魂を感じました。
娘が作った朝ごはんを食べているシーンが一番。

内容については敢えて詳しくは触れません。
ゴリこと照屋年之監督の長編2作目ということですが、これから楽しみです。

中江裕司監督の「ホテル・ハイビスカス」のような温度が伝わってくると思いました。
”お墓参りに行きたくなる”映画という点では大林宣彦監督の「異人たちとの夏」以来で感涙でした。

お勧めです。
Nerimarks

Nerimarksの感想・評価

4.5
沖縄の粟国島という那覇から2時間ぐらいフェリーに乗らないといけない離島に残る風習のお話。命のリレー的な家族のありかたを題材にした、感動もできるけど少し笑いもある、さすがの照屋監督作品。(ゴリさん)
古謝美佐子さんの歌で泣いた。

このレビューはネタバレを含みます

初めて試写会というものに招待していただきました!
以下ネタバレ含みますので…


なぜ骨を洗うのか

"母"を亡くしてバラバラになった家族の時間が、"洗骨"という儀式をキッカケに再び動き出す。

長男は器用に東京の暮らしに馴染み、一般的な成功を収めた。器用すぎるが故に、故郷と現状の暮らしのギャップが大きくなっていき、妻や子供、または自分自身に対してその溝を埋められるずに悩んでいる。

長女は不器用なりに名古屋で美容師を目指すも上手く馴染めず、そんな中新しい命を身籠もる。
不器用が故に強がることしか出来ないまま、自分自身の状況を自分でも受け止めきれていない。

父は自身の経営する工場を仲間の裏切りによって失い、その借金を妻や子供達に返してもらいながら酒浸りの日々を過ごした。
その妻を失った後、妻の布団を敷いた隣でやめたはずの酒を飲み続ける。

それぞれの家族が"洗骨"によって久しぶりの再会を果たし、手探りながら、ぶつかりながら互いを理解していく。

ここまでの時点でも家族愛というところで感動できたし、奥田瑛二さんのとてつもなく素晴らしい演技に涙を流してしまったが、"洗骨"自体もまだ実態がわからず、この映画の本質を掴めていなかった。

それが、物語終盤の"母"の洗骨のシーンで全て繋がる。

埋葬されたままの状態から遺骨になった"母"は白骨化していて、描写としてグロテスクなものだった。
その母を家族が自分たちの手で洗っていくと、とても綺麗な母になっていった。
それはまさしく"母"と向き合う行為に他ならなかった。

そしてその行為自体が、"洗骨"の前日までぶつかり合いながら互いを理解していった家族自身の、それぞれが自分と家族と向き合っていく過程と
全く同じに思えた。

なぜ骨を洗うのか

それは人と真正面から向き合う行為であり、そのためにはまず自分と向き合わなければならないということ。

この家族はそれぞれが大変な苦しみを味わっていたが、その苦しみから逃げている間はまさしく"死んだように生きていた"のではないか。
作中の父の言葉だが、その苦しみは他の家族も同じだったのではないか。

生前、家族を繋ぎとめていた"母"が、死後"洗骨"という儀式を通して、家族を強引にも向き合わせ、またバラバラになった時間を一つにした。

この映画は形のない"向き合う"というテーマを、目に見える"洗骨"という儀式を通して、その壮絶さや重要さを感じさせてくれた。

それだけでも充分感動したのに、最後の最後に新しい命が産まれるという展開にも驚いた。
「命の終わりだけではなく、命の始まりにもしっかりと向き合え!大変だからといって逃げるなよ!」というとてつもない強いメッセージを残して、長男の語りとと共に映画は幕を閉じた。

"洗骨"のシーンまでは沖縄の優しくて特別な空気や住民の方々のおかげでとても和やかな気持ちでいたが、"洗骨"以降の展開については感情が追いつかないほどだった。

実際の洗骨という風習について、様々な側面がある思われる。
この映画をキッカケに詳細を知ったばかりの自分はこの風習をまだ完全に理解出来ていない&それが現代においてどういう位置付けなのかも判断できないが、少なくともこの映画においての"洗骨"は、神秘的で厳かながらも、とても強く優しい愛に溢れたものになっていたと思う。

俗世とかけ離れた世界を、見事に自分たちの心に繋げてくれた名作に感謝!!!!
沖縄の離島特有の吹き抜けるような風の感触とともに、笑いと感傷とでいっぱいになる。これだけの感情が一気に味わえるなんて、なんという懐の深い、壮大なヒューマンストーリーかつエンタテインメントなんだろうか、と驚いた。ゴリさんすごいですね。
粟国島に行ったことはないが、いつか行って、あの世とこの世の接点に佇んでみたくなった。

このレビューはネタバレを含みます

今年おそらく最後の試写会で観ました。
すっごい良かった!!
完全にナーメテーターでした!!
とんでもなく素晴らしい作品でした。
自分でも不思議に思えるくらい何度も泣き、そして笑いました。泣かせてくれた後に必ず笑わせてくれました。これだけ何度も声を出して笑うことは珍しいことですね。泣きと笑いのオンパレードが照屋監督の持ち味なのでしょう。
最後の出産シーンは圧巻でしたね。全身汗をかきながら見守って一生懸命応援しちゃいました。
大島蓉子さん、初めて拝見したけど強烈なインパクトでした。
鈴木Q太郎さんも良かった。彼が何か喋る度に笑えました。
そして主人公の奥田瑛二さんの芝居の巧さがやばいです。
洗骨という習慣は初めて知りました。映画を観終わっだところで印象が180度変わりました。何て良い習慣なんだろうと思いました。
てかゴリさんすげーや。こんなすごい作品撮っちゃうんだ。
じぇれ

じぇれの感想・評価

3.8
【沖縄の空気感が心地よい人間讃歌】

洗骨__遺体を焼かずに風葬。数年後、親しかった人々がその骨を1つ1つ洗い弔う風習。
亡くなった母の洗骨を行うために、4年ぶりに集った家族。しかし、彼らの心はバラバラで......。

お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリこと照屋年之監督の長編第2作。1作目が興行的に苦戦して以来、自主制作短編映画で腕を磨いてきたそうです。その努力が見事に実り、ユーモラスで温かい人間讃歌に仕上がっています。

少し丁寧すぎるかなぁと感じるところは多々あります。
特にラストのナレーションはなくても、画で十分伝わるでしょう。
しかし、笑いをブリッジにしながら、丁寧に心情を紡いでいく演出は、好感がもてます。
エンドクレジット中、このままこの世界に浸っていたいなぁと、終わるのが惜しくなったほど。

敢えて具体的な内容は書きません。
特に、生きることに疲れている人は観てください。
「なんくるないさ~」と背中を撫でてくれるような、優しい作品ですから。

照屋年之監督の次回作にも期待します。
この方、もっと上手くなると感じましたから。

これは”ゴリ / 映画監督誕生”だ!
Michacha

Michachaの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて
今年最後にいい映画観たー!
洗骨という風習をはじめて知った。
そんなことしちゃうの??という思いで観ていたけれど、観終わる頃にはいい風習だなと思えた。
男親の弱さ、島の人々のあたたかさ、家族の愛、命の尊さ、涙と笑い、それらが自然と感じられる作品だった。
間に挟む沖縄の音楽、美しい海も良かった。
ゴリならではの優しさが溢れていたと思う。Q太郎も良かったし、大島蓉子、奥田瑛二と俳優が素晴らしかった。
ゴリってすごいな、という感想。
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