こしあん

パッドマン 5億人の女性を救った男のこしあんのレビュー・感想・評価

4.0
オープニングの歌のシーンからすでにうるうる。貧しいながら夫婦二人がとても仲良く大切に思い合っていて、主人公が身近なものを改良して便利な道具を作るのが上手いということを、この数分で楽しく見せてくれる。

宗教観や風習が違うと、こんなにも人の考え方は異なり、21世紀のこの時代に生理に対してあんな反応をすることに、ただただ驚き、長く伝えられてきた風習や価値観を変えることがどれほど大変かということを思い知らされました。何を言ってもまったく聞く耳を持たないので、どうにもならない悔しさやもどかしさがつのる。村人たちの反応にはかなりイライラしたし、インドの女性たちの不憫さに言葉を失う。
同じインド国内でも、都市部と田舎の意識の違いも勉強になりました。

脚色は加えられているとはいえ実話であり、この主人公の苦悩と愛と努力と忍耐力には敬意しかない。スピーチのシーンとかボロ泣きしました。

ラストに若干のモヤモヤは残すものの、インド映画にしては歌唱シーンが少なくて、上映時間も短め(インド映画にしては)でコミカルな部分も多くて見やすかったです。

『グレイテスト・ショーマン』に通じるところもあり、ビジネスにおける大切なヒントなどもつまっているので、男性にも女性にもぜひ観てほしいです。
こしあん

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