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パッドマン 5億人の女性を救った男のkiritoのレビュー・感想・評価

4.0
【世界には愛しかないんだ】

アメリカにはバットマンやスパイダーマンがいる。
インドには・・・パッドマンが。

これは2001年から一人の妻のために孤軍奮闘した一人の男の物語である。

そもそも日本人であっても男性はおそらく生理用品になじみはない。
未だ男尊女卑の文化の残るインドではなおさらだろう。
インドの女性は生理の時、汚い布を使っていたし、生理期間中は「穢らわしい」ものとしてご飯を家族とは別に食べたり外で暮らすらしい。

そんな妻が病気になってほしくないという想いから55ルピーする生理用品を購入した主人公。しかしそんな高いものは使えないといわれ、自分で生理用品を作ることを決めるのだが・・・

典型的な評価されるまでは変人として扱われるお手本のようなストーリーをみた。村の対応の変化たるやもはや人間の奥底に眠る業なのではないかと思えてならない。

何回かここで終わりか?という箇所があるのだが、意外とその後も話が続き、その割には時間に関係なく楽しめる。

国連のスピーチがものすごくよかった。
ああいう人を引き付ける話し方ができる人って本当にあこがれる。

実話ベースであって脚色もあるらしいが、一個だけ興味深い点があった。

2019.5.15
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