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アブ、アダムの息子のeigajikouのレビュー・感想・評価

アブ、アダムの息子(2011年製作の映画)
4.0
サリーム・アフマド監督は旅行会社に勤めていたときに
この夫婦の様な人たちに多く出会い
映画を作るならテーマにしたいと考えたそうですり
主演のサリーム・クマールはコメディアンで撮影時は42歳。
高齢のアブを老人になりきって演じていて素晴らしいです。
妻のアイシュンマ役ザリーナー・ワハーブは、ボリウッド映画でも活躍するベテラン女優でさすがの演技力。
人情に厚い人たちばかりが登場しますが、
中東に出稼ぎに行った一人息子が、
両親を見捨ててしまっている設定になっています。
監督にこのように真面目な両親でも息子に見捨てられてしまうのでしょうか?
と訪ねてみたら、実際に監督の身近にこのような人たちがいるとのことでした。
イスラーム映画祭3で鑑賞した南インドケーララ州のマラヤーラム語映画。
敬虔なムスリムで清貧生活を送って来た老夫婦が人生の最後にメッカ巡礼を計画。
人情熱い人々の様子が描かれる。サリーム・アフマド監督はイラン映画から影響を受けているそうです。アラブ式の美しい音楽とケーララの豊かな自然も重要な要素。
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