イチロヲ

OL百合族19歳のイチロヲのレビュー・感想・評価

OL百合族19歳(1984年製作の映画)
3.5
愛する先輩(小田かおる)の後を追い、外資系企業の新入社員となった少女(山本奈津子)が、恋敵となる同僚男性(山本伸吾)に遭遇する。奔放な先輩と一途な後輩の同性愛を描いている、日活ロマンポルノ。NCP共同製作。百合族シリーズ第3弾。

「セーラー服百合族」2部作を、さらに継続させている作品。女子高生を社会人に置き換えたような作風であり、新社会人となった少女が、社内の下半身事情を垣間見ながら、学生時代の脆弱な恋愛観を刷新させていくという物語になっている。

少女に恋慕している非モテ系の高校生を絡ませることにより、少女の心の変移を鑑賞者に伝えていく論法が面白い。非モテ系男子がブラジャーのホックを片手で瞬時に外してしまうが、「母親のブラジャーで練習した」という裏設定を補完させればオッケー。

主演女優2名のシミひとつないホワイトスキンと健やかなスレンダーボディが麗しく、猥褻というよりも芸術性が感じられる。80年代ロマンポルノに新世代の溌剌としたエロスをもたらした、金子修介の功績は大きい。
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