アタフ

ペンギン・ハイウェイのアタフのレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
4.0
森見登美彦の小説は結構好きでして、『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話大系』などは何度か読み返しているほどのファンなのですが、この『ペンギンハイウェイ』に関しては「子供向けだろう」という先入観もあって未読でした。
そんなわけあってこの映画も見る予定はなかったのですが、アトロクでかなり押されていたので見てみることに。

結論から言えば見てよかったです!!森見登美彦作品に共通する、京都の腐った大学生という設定こそありませんが、それ以上に魅力的な世界がそこにありました。




そんな小学生男子の憧れを夏休みというノスタルジックな舞台で摩訶不思議に映像化した作品がこの映画。
ただノスタルジックであったりキラキラした展開だけでなく、ちょっとした"怖さ"や"死の恐怖"がそっと忍び込まされていてたまにゾッとするのもよかったですね。

キャラクターに関しては、主人公アオヤマ君の頭がよく嫌味っぽさがありそうで、全く嫌味がないキャラクターがとてもイイ。
友人の内田君はちょっと声が女の子過ぎやしないかい!?彼の声には少々引っかかった。アオヤマ君のお父さんの声優に関して「このひと棒読みだな~~」なんて思ってたら、声優は西島秀俊だったわ(笑)納得(笑)お姉さんの声を演じるのは蒼井優、最高だ、ちょっと達観しているようなキャラクターに蒼井優の声がマッチしている、もう一回言うが最高だ。

子供向けかと思ったら、最後にはまんまと泣かされる。小学生男子だった男どもにはぜひ見てほしい作品だと感じた。
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