最高の自由「研究」
今まで見た中で最高の夏休み少年少女ムービーだわ・・・
ここまで爽やかで、躍動感があって、科学的であるとともに哲学的で、大人への階段を登る子どもたちの夏休みは見たことがない（映像作品以外では今井哲也の「ぼくらのよあけ」に近い印象）
最初はやっぱりおねしょたキービジュアルだとか予告映像のすごさとかで興味が出たのは確かなんだけど、蓋を開けてみたら理系少年少女の極めて科学的なアプローチによって「未知」を解き明かしていく過程をこれ以上なく楽しく描いた作品だった
登場人物の動きの一挙一動を見ていて快感を感じるし、ギャグもちょっと前にやっていた○○の未来より断然笑えるし、物事が「わかってしまう」ことの一種の寂しさや不安までを、テンポを崩さず適切に描かれているのが本当に凄まじい
これ全国の小学生全員に見せるべき作品なんじゃないかって真剣に思っているくらい本当に良かった・・・
あとCVが素晴らしい
青山くんとお姉さんの二人の演技は今すぐTVアニメ畑でも通用するレベルだったのもすごいけど、個人的にはウチダくんとハマモトさんの声がドハマリで耳が幸せになった
特に幡めぐみのハマモトさんボイスはジブリ系のアニメでも聞こえてきておかしくないレベルだったと思う
いや～二回目が見たい・・・・
あ、あと演出上では白と黒を用いた対比表現が飛び抜けていた
小学生がチェスかよ～と思うけど、これっておそらくお姉さんの正体をも示唆している演出だと考えている
ペンギン（白黒の体）、チェス（白黒のコマ）、家のマットの色（白黒）、巾着袋の表と裏（これは白黒じゃなかったかも？）
それらはすべてこの物語の根幹である二面性を暗示している
それらを考えた上でお姉さんの存在を考えてみるのもすんごく面白いと思うで是非見て（脅迫
