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ペンギン・ハイウェイのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
4.0
「真夏の昼の夢」

森見登美彦原作を「夜は短し歩けよ乙女」に続き映画化。スタジオコロリド初の長編作品となり、石田祐康が初監督を務める。

正直期待以上に面白かった。ペンギンに癒しを求めるぐらいの軽い気持ちで見たんだが、結構複雑でいてしかも終盤はちょっと泣いてしまった。お気楽冒険SFだと思ってただけに面食らった。

しかしそれを補って余りある程説明不足な事柄が多い。なんとなく強引に雰囲気で誤魔化してるが、結局お姉さんは何者だったのか、海とはなんだったのか、世界の果ての風景などなど。それに加えてエウレカとか良く分からん単語も色々出てくるし。 10歳が喋る内容じゃないよ。

この説明不足感が吉と出るか凶と出るかで評価が分かれそう。自分は泣かしてもらったし、全然アリな方。確かにモヤッとするコトもあったが、深く考えると負けなタイプの作品と捉えたので良かったよ。終盤からラストの流れはジーンと来てしまいました。良作。