なすび

フード・インクのなすびのレビュー・感想・評価

フード・インク(2008年製作の映画)
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久しぶりにアメリカ食品ドキュメンタリーを見たけど、なんとなくこの手の映画自体がジャンクフードのようにハイカロリーで病みつきになるような何か中毒性がある気がする笑
それはアメリカのニュースとか報道とかにも言えることな気がするけど、何となく今私たちが生きている世界の「裏側」「真実」をこの目の前の画面を見ているだけで手軽に知れたような気分になるのだ。見終わった後に少し偉くなった気がして人に話して自慢したくなる笑 人と共有して、「あれは危ない、これはやめとこう」とお喋りするのが楽しいんだな笑

一体いいことなのか悪いことなのかはさておき……

この映画は前半面白かったけど後半はちょっと、食品業界によって被害を受けた人たちの文句大会みたいになっててつまんなかった。結局でっかい企業には何も話できてないし個人的なウェットな話が入り込むと途端にどうでもよくなる感じがあった。

前半の養鶏場や加工工場の現状はやはり映像で見ると生々しくて食欲がなくなった…鳥好きな人は絶対見ないほうがいいと思う…泣く…人間vs動物の一対一で殺したり痛めつけたりするのはまだ分かるけど、機械で囲んで一気に殺したり虐めたりするのはほんと見てて気分悪くなる。機械はボタン1つで自分より大きなものやよりたくさんのものを支配できてしまうから怖い。

「人々はあまりにも食べ物の作られ方を知らなすぎる」って言ってたのは確かにだし危ないことだと思った。今食べてるものがどこでどんな風に作られたものか知らないということに気付くと途端にゾッとする。私の家は畑を持っていて実家では野菜はほとんど自分の家で作ったものを食べているけどその安心感は計り知れないなと思った。

やはりアメリカという国は特殊で面白い。今中間選挙やっててこんなに有名人がSNSで投票を勧めているのもアメリカだけだし選挙が一種のお祭りみたいになっていると思う。選挙の行方も楽しみだし、マイケルムーアの新作も早く見たい…!
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