トンデモ映画かと思ってたけれど、ザ・哲学だった。
縄文にハマる人々を映すドキュメンタリー。タイトルのまんま。
縄文の土器や土偶のフォルムには表現し難い魅力がある。そう言われて見ると確かに魅力的だ。しかし、ハマる人々はフォルムだけに魅せられているわけではない。
現代とはおそらく異なる世界を生きた縄文人に魅せられているのだ。縄文人の世界観を遺物から想像する。なんて哲学的なんだ。
この映画は縄文にハマる過程を、観る側の体験のように再生する。ハマっていく感触を味わえる。というか実際にハマりかけているよ。上野あたりの美術館で縄文展をやっているらしいから、それに行けば「縄文にハマる人」がたぶん完成する。