縄文を探究すること、未知の文化をどうとらえるのかということ
この映画、観たかったのですが気がつくのが遅くてもう終わってるかなあと思ったらまだ渋谷でやってるということで、なんとか観れました。
私は結構縄文文化が好きで、先日も上野公園・東京国立博物館の縄文展に行きましたし、三内丸山遺跡に行ったり、縄文文化の記事が載っていたJR東日本の車内誌を後生大事に取っていたり...
このドキュメンタリー、テンポよく編集されていて、下手すると博物館の単調な資料映像的になりそうな話題を、学術的な裏付けが割りとある言い分から、完全なオカルト的意見まで玉石混交な人々の意見を幅広く紹介しつつ、縄文文化の魅力を斬新な切り口をもって発信する稀有な作品だったと思います。
監督もかなり色々な遺跡や資料館に足を運んだようで、それがやはり効いていると思いました。あと、地味に音楽のチョイスが良かったなあ。
狩猟民族的思想だからこそ自然の摂理をよく観察し、敬愛したからこその文化観、現代の日本人もどこかで覚えていないとなあとおもいました。やはり、自然を感じるってことは人間にとって重要なんだろうと。
現代は便利な時代なんだけど、きっと1万年後位あとになると「この時代の人間は鉄、プラスチック、その他金属で構成された四角い物体を用いて生活を成り立たせていたようだ」なんて勝手に評価されるのか、とも思ったり...
皆様も機会がありましたら縄文土器や土偶さんたちを見てあげてください。素晴らしい感性に何かが目覚めます。
余談:私、監督さんのご近所さんらしいことが判明...ちょっとびっくり。