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縄文にハマる人々のnankyokuのレビュー・感想・評価

縄文にハマる人々(2018年製作の映画)
5.0
縄文にはまった人々が次々と持論を披露していく映画です。

私は火焔型土器が好きなだけで全く詳しくないのですが、話している皆さんの熱量がすごい。なるほどねぇ、、、なんて思いながら、画面いっぱいの土器を堪能しました。

どれが正解かなんてわからない、何が正しいかなんてわからない、でもたくさんの事実を知ってそこから考えを組み立てていくのは楽しそうだし、その他人の思考を聞くのはどんなおしゃべりより楽しい。
写実的な型を作ってはいけなかったっていうのが、私にはストンときたな。

スクリーンでたくさんの土器を見ても正直何も伝わらない。今まで見たことのある土器を思い出しながら、あれはよかったなぁぁ〜なんて思い出を引っ張り出すくらいしかできない。だけど、それもアルバムを見ているのと同じ楽しさがあるし、私じゃない誰かも縄文にハマっていく様子が少し嬉しくなる映画だった。
とにかく情報量の多い映画で、これは家でメモ取りながらテレビ画面で見たほうが正解だったかな、と思ったけど、最後の方の豚や鶏の映像を見て、映画館で見てよかったなと思った。この映画自体が他人の思考。それを知るのが気持ちいい映画でした。
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