ベンジャミンサムナー

サーホーのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

サーホー(2019年製作の映画)
3.0
 「イッツショータイム」

 ストーリーについていけてないの俺だけじゃないよね?
 
 公式サイトに載ってるキャラクター相関図を見れば分かるが、主演のプラバース以外の男キャラ共がマジで見分けつかない上に名前もややこしいヤツばかり。
 それに輪をかけてどんでん返しを何度も畳み掛けてくるが、元の状況も理解できてないのにどんでん返しされても混乱するだけ。
 早い段階から「今、一体誰と誰が何を争ってるの?」という感じで終始呆気にとられるばかり。

 アクションは『300スリーハンドレッド』から始まり、『ミスター&ミセススミス』、『ワイルドスピード』、『マッドマックス』、『MCU』のファルコン風なフライングガジェット、そして最後のアレは『ゴッドファーザー』。
 …と、後半に行くに連れて既存のハリウッドアクションがどんどん特盛りされていく勢いは嫌いじゃない。

 物語の中盤でサーホーの正体が分かりタイトルがドーンと出る瞬間は「おっ!」と思ったが、先述したようにその後もかなりの頻度で「実は〇〇だった!」と判明する度にBGMがドォーン!!!と鳴るワンパターンの演出と、インド映画はミュージカルシーンがお約束だが、ストーリーの流れを完全無視していきなり違うロケーションでMVが始まるのにはうんざりさせられる。

 流石に「これがインド映画だから」では看過できないなぁ。