ゆみな

ミスター・ルーズベルトのゆみなのレビュー・感想・評価

ミスター・ルーズベルト(2017年製作の映画)
3.5
Netflixで観賞。
これイタい女を描いた映画としてはかなり上位で好きだった!ノエル・ウェルスが監督・脚本・主演って事でね、私は彼女をこの映画で初めて知ったんだけども、まんまと虜になってしまった。面白かったな~。

コメディエンヌ志望のエミリーが飼っていた猫が危篤になって、現在の飼い主である元カレから電話がくる所からストーリーは動き出すのね。コメディエンヌを目指して彼を捨ててLAに来たものの、まだまだ成功を手にするまでには到達していない。そして、元カレに未練があるのも、彼の電話の着信を見る彼女の様子で即座に分かる。
元飼い猫に会うために元カレの住む地元テキサスに戻ると、彼は新しい彼女と同棲していて…お金のないエミリーはそこに泊まらせてもらう事になる。この辺りまでが序盤のあらすじかな~。

エミリーがグダグダでジタバタしてるのがやけにリアルで。ノエル・ウェルスが超絶美人じゃない(失礼)のが功を奏しているのだと思われ。元カレの彼女が自分とは違い何もかも完璧にこなす正統派美人ってとこも、彼女を余計に追い詰める原因にはなっていると思う。悪気ないんだろうけど鼻につく美人って居るんだよね~。
でもさ、よくよく考えるとエミリーって勝手でさ…確かに彼女が昔飼っていた猫なんだろうけど、彼を捨てて猫を託して1人だけLAに行ったわけじゃん。その彼を支えて立ち直らせて猫ちゃんのお世話をしたのは今の彼女なわけだし…。だから、普通に考えるとエミリーって自分勝手な女なんだよなぁ。

それでも、今のグダグダな自分を受け入れて、また頑張ろうって前向きになるラストはなんだか見ていて希望が湧くんだよね。
なんとなーく、エミリーのこれからに光が差してきたような気がしたかも。とっても、面白かったです。
ゆみな

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