どないやねん

嵐電のどないやねんのレビュー・感想・評価

嵐電(2019年製作の映画)
4.5
京都/嵐山/嵐電を舞台に、世代の異なる3組の男女を中心に物語は描かれる。が、単純な心温まるヒューマンドラマではなく、どこか「異世界」の香りがつきまとい、帷子ノ辻の伝説をモチーフにしたシーンはその象徴。
どこからが現実でどこまで幻想がなのか、また現世なのか彼岸なのか。その線引きが曖昧なことで物語に深みと余韻が生まれている一方、同時にわかりにくさを伴っている。ここは見る人によって好みが分かれるところだろうが、私はこの世界観がとても心地よかった。
また、役者さんたちの演技が素晴らしい。白眉は大西礼芳さんで、すっかりファンになってしまった。

どないやねんさんの鑑賞した映画