Aya

私がこわされるときのAyaのレビュー・感想・評価

私がこわされるとき(1997年製作の映画)
3.3
#twcn

教会で知り合った母親に紹介されて恋に落ちた二人。
意気投合し、映画が始まって10分で結婚。

兄弟からは不動産のプレゼント、盛大な式。
全ては夫の家族のため。
ゴッドマザーのため。

幸せそうな結婚生活に見え隠れするこのゴッドマザー。
家業の給料は日曜のブランチでの現金払い(脱税目的じゃね?)深夜でもパイの差し入れ。
食料品の配給。
新婚夫婦がSEX中でもおかまいなしに出るまでかけてくる電話。
そしていつの間にやら家の中にいる・・・。

そして毎朝、朝食を食べに実家に寄る夫。
何かがおかしい、と妻は気付き始める。

結婚前に気付いているのは夫の兄の恋人。
結婚前からいろんなアドバイスをくれ、母親にないがしろにされているが、媚びない。

流石の過保護に飽き飽きした妻はついに引導を渡す。
買い物は自分でする。料理も自分でする。今度から家に来るときは電話をしてくれ、と。

それから雲行きは一気に怪しくなる。

仲良くしている義理の姉になった兄の恋人は妊娠中。
ナチュラルに夫からのDVの話をし、でも贈り物をくれる、とDV被害者にありがちな発言を、彼女は聞き逃さなかった。

なぜこんなに裕福なのか?疑問を抱いている彼女に義理の姉が

「地下室を見てみればわかるわ」

とだけ言い残し、姿を消してしまう。
そう。このババアは盗品売買で稼いでいた。

このゴッドマザーa.k.aくそババアがいよいよ嫁に毒を持った時点で

あ、この映画見たことある・・・

と気付きましたw
開始40分ですw

まあその後も、妻を追い出すために夫にありもしない男の噂を吹き込み、挙句、兄貴が嫁に誘惑された、とまで言う始末。
そして離婚に追いやり・・・。

離婚後、財産を分けないはおろか、養育費すら払うつもりのないババアと法廷での全面戦争の様相を見せるが、肝心の夫は乗り気ではない。
離婚に傷つき、別れた妻を攻撃したくない、と繰り返す。

しかし、ババアは意気地なし!と焚きつけ、なんとか子供の親権を奪おうとする。

始まる裁判は嘘のオンパレード。地域ぐるみでのこの策略はもはやマフィアですよね。
家族は利益しか考えてないけど、夫はそれに疑問を抱き、妻もまだ愛しているが故に傷ついている。

そこで家族との縁を切り、自分の夢を追うことに決め、復縁を迫る。
うまくいくのですが・・・それであの家族が黙ってるかあ?!

家族というと聞こえはいいが、それが自分の作った新しい家族のじゃまをするのなら、それは呪いですよね。
自分が愛する人と巡り合い作った家庭すら守れず、親を優先してしまうような人は、もうダメ、ですよね!

事が起こってから、じゃないと信じることも動くこともしない警察はクソ。

それこそマフィア以外のなにものでもない。
ちょっと「アニマル・キングダム」を思い出しましたね。

「家族のためだった」

というババア。
「家族のためを思う自分」のためだろババア。

そしていわゆるフラグが立ちまくりのクライマックスは2PACでした。

Aya

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