ユミコ

私がこわされるときのユミコのレビュー・感想・評価

私がこわされるとき(1997年製作の映画)
-
原題「The Perfect Mother(完ペキな母親)」笑。
しかし、邦題通りの内容の実話。
ジャケの向かって左の女性がヒロインの実母役、右の厚手の女性がヒロインの結婚相手の母親(義母)役。まずこの2人が知り合い、そこからそれぞれの娘(ヒロイン)、息子が出会い、結婚した。このぶっとい方の女性、息子たちの結婚を祝福し、ヒロインに「今日から私たちは家族よ。そして私はあなたの友人でもあるのよ」と、優しく彼女をハグし、愛する夫だけでなく、頼れる家族、母、そして友人を得、幸せいっぱいのヒロイン。それだけでなく、盛大な結婚パーティーの費用は全て義母持ちで、新婚の2人に家もプレゼント(ドリアン王の如く… ソチラは未遂に終わったけど)。食材もいつもどっさりくださる。いつも完ペキで笑顔を絶やさず、ぶっとくて頼れるゴッドマザー。
しかし…
ふとした事から、ヒロインはこのゴッドマザーのお金の出どころが不正に稼ぎ出されたものと気づく。それだけでなく、毎日のように新婚の2人の家にやってきて、勝手に朝食を作っていたり、その他の面でも2人を過干渉し始める。それに月日が経つにつれ、夫やその兄弟のマザコン(というかもう洗脳レベル)ぶりもチラチラ見えてくる…。でもそれらはほんの小手調べ… そしてついに姑の、鬼の部分が剥き出しに…!

正直、面白かった。鬼姑役のタイン・デイリーが良い! 表情の一つ一つ、あの恰幅の良さ、しぐさ、滲み出るゴッドマザー度合い…。こーゆう女性キャラは結構すき(あくまでもキャラとしてですが…笑)。彼女のファンになってしまいそうなほど、モンスター系キャラとして際立っていた(全てにおいてJBを彷彿)。当然ながらここでの彼女の役柄や行動は決して許されるものではなく、あってはならない。でも狂人的なまでの鬼姑を、大胆かつクールに演じていらしてキャラとして秀逸!
ユミコ

ユミコ