このレビューはネタバレを含みます
EUフィルムデーズ2019にて。
43歳で急逝した女優 ロミー・シュナイダーの晩年の数日を捉えた伝記映画。
祖国ドイツでの悪評、破産、元夫の自殺と、数々の苦難の果てに心身ともにボロボロになったロミーと、野心的な雑誌記者との攻防。
10代から映画スターとして過ごし、40歳を超えてもかつての役柄のイメージを世間に押し付けられる孤独と苛立ち。
キャリアを重ね上り詰めても幸せとは程遠い人生。それでもしがみつくような生への渇望。
この後、彼女に訪れる更なる悲劇を思うと酒を酌み交わす楽しい姿や時折見せる安らぎを感じる表情がとても切ない。
ロミー役の女優さんが生き写しかと言うほどそっくりでとにかく真に迫る。
ドニ・ラヴァンの登場は嬉しかったけど、大まかな説明も全くないので彼女に対しての知識がないとちんぷんかんぷんだと思います。