ドヴラートフ レニングラードの作家たちに投稿された感想・評価 - 4ページ目

『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』に投稿された感想・評価

 どうやら映画は映画を映画たらしめている「何か」をずっと抑圧し、裏切り続けてきたようなのだ。その「何か」をもはや「シネマ」とは呼ぶまい。「シネマ」は今、抑圧の機能として世界を覆っているのだから。
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がるー

がるーの感想・評価

4.5

予告編を観た時は相変わらず暗い題材だなロシアよ!とか思ってリストから外していた。しかしロシア語学科卒としてはたとえ寝たとしても観るしかないだろうと思い映画館へ。その道中に映画の情報を調べていたら『神…

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後に偉大なロシア人作家となるドヴラートフの、小説出版以前、何者でもない労働者としての1週間を描く重苦しさとだからこそ差す光 職場や集会の人混みの中歩き回るドヴラートフの背中を亡霊のようについて回るカ…

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S

Sの感想・評価

4.0

 現実に陰鬱としていた後期ソ連、それも「雪どけ」と呼ばれたつかの間の明るい時代から次第に澱んでゆき自由が制限されていった、そのちょうど転換後もっとも凍てついていた頃である71年のレニングラードが舞台…

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淡いトーンのレニングラードの寒々しさ、狭いテーブルに寄り集まって飲んでる姿が印象的だった。
彼らの状況と今の世について感じている閉塞感、希望のなさが重なって人ごととは思えなかった。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.0

書きたいものを書けば認められず、とは言え書きたくないものは書けない作家の苦悩。世間にも時代にも国家そのものに求められていない作家がそれでも作家として存在していく為にはどうすれば良いのか…。そんな苦悩…

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mi

miの感想・評価

2.5

これはロシア文学への興味がある程度ベースとして備わってないとキツイ。会話会話につぐ会話。なのにそこまで明確にならない苛立ちや憤り。(自分がついていけなかっただけかも)
繰り返される悪夢のシーケンス。…

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会話のシークエンス、シークエンス、シークエンス。
靄がかって先が見通せないスクリーンはペテルの街とよくマッチする。

スチリャーギのアントン・シャギンが出てきてちょっぴり嬉しくなった。

アレクセイ・ゲルマンのジュニアが監督だってだけで観に行った。収入が安定しないライター(作家、記者、詩人などいろいろ意味がありますね)はいつも悲観的に皮肉にstoryを書くが、編集部にことごとくやり直…

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Makiko

Makikoの感想・評価

2.7

ドヴラートフという人を全く知らずに観た。伝記映画なのかと思ったらそうでもないらしくて、でもドヴラートフを知っていれば面白いネタが沢山あるとかで、結局どう観ればいいのかわからなかった。
監督によるフィ…

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