shinya

希望の灯りのshinyaのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
4.0
東西統一後の旧東ドイツのスーパーを舞台にしたヒューマンドラマ。
統一前の時代と個人の人生としての過去を含めた各々の"過去との対峙"をテーマとした、"喪失と再生"の物語。

カウリスマキ作品を彷彿とさせる悲哀とユーモアが共存した静かな作品で、音と音楽の使い方も素晴らしかった。

過去との対峙に打ち勝つ者、負ける者、どちらにも平等な時間が流れて人生がある。
そこでどのような人に関わり、そして、関わっていくが再出発の大事な要素なのかもしれない。
ある悲しい展開があるが、あれは時代に追いやられ、取り残された人間の象徴として、社会のあり方を垣間見る厳しい現実として辛すぎるのであった。
実人生でも悩みを抱えてる人間には、ソッとしておくのではなく、介入していくべきだと強く思う次第。

好きな女性の家に不法侵入して、相手が風呂入ってたから、どうしようか悩む主人公に同情してしまったよ!
shinya

shinya