NinaSinnerman

希望の灯りのNinaSinnermanのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
4.2
こんなに音楽が良い映画久々。
冒頭からエンドロールまで、音楽とカットの相互作用がすこぶる良い。

全編気の利いた、というか気の配られた画で、オシャレでもあるけど生活感もある。
人や流れの気配を表現するのもとても上手い。
映画だと寡黙な主人公の雄弁さ、ってあるあるだけど、ものすごく効果的だった。

淡々と描いてる、みたいなレビューも見かけるけど、主人公の表情に喜怒哀楽が乏しくて画が整っててテンポが一貫してる、ってだけで、だいぶエモーショナルな映画だし、悲壮な映画でもない。
スーパーで働く一人一人の毎日に、誰も見ることのないドラマがある。
みんなそうして生きていて、いつか誰かの死を悼み、いつか願わくば悼まれたい。
そんな温かくて優しい目線だと思う。

主役と人妻彼女はアントン・イェルチンとケイト・ブランシェットの紛いモノみたいだった(笑)
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