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希望の灯りのCHまちのネタバレレビュー・内容・結末

希望の灯り(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

《作品概要》
ベルリンの壁崩壊後、旧東ドイツの巨大スーパーで働く無口で体にタトゥーを入れた新人従業員クリスティアン。彼は上司・ブルーノの指導のもと、在庫管理部に配属されるが、ある日、菓子部で働く魅力的な年上女性マリオンに一目惚れしてしまい……。

《感想》
この作品の伝えたいことは感じられる。あの頃の旧東ドイツ時代は良かった…。最終的にクリスティアンの上司・ブルーノが自殺をするくらいあのトラック運転手時代が忘れられないとのことなので、相当な思い入れがあったのでしょう。

しかし、私は日本人かつ、リアルタイムでその時代を体験していないので、その感情を理解・共感することは残念ながら出来なかった。

情報によると、この作品の監督トーマス・スチューバーさんは、旧東ドイツ生まれで、彼のような旧東ドイツに関わりが深い人らでなければ、この作品が伝えたいことに深く理解・共感は到底できないことでしょう。

ただ良い映画だったし、作風や世界観など凄い自分好みでした。平凡な日常・仕事の様子を切り取っただけの作品なので地味ではあるけれど、ほっと落ち着けて安らぎを感じられる。

閉鎖的な空間だけど、個性的で優しい仲間たちがいる温かい職場。そこには心地良い時間が流れていた。
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