にら

空母いぶきのにらのネタバレレビュー・内容・結末

空母いぶき(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

戦闘と戦争。
専守防衛を守る第5護衛隊群。
漫画とはまた違う敵ですが、相手は問題ではなく秋津艦長以下自衛隊員達が戦争
というものと戦うその芯が変わらず描かれていて本当に良かったです。
架空の国を敵とした事について、2時間映画にするにあたって色々試行錯誤なされたのかなぁと。

今作の予告編を劇場で見る機会があり、それから漫画を読み今回映画を観に行きました。
空母いぶきを約2時間の映画にまとめる難しさは漫画を読めば読むほど「これどうやって話のオチつけられるんだ?2時間で?」と思っていましたが、見事にそのハードルを超えられていたと感じました。


↓↓以下ネタバレ含みます





西島さんの秋津艦長の表情!
あの笑顔のようななんとも謎めいた表情がまさに秋津艦長でした🤭本当に凄い
アルバトロス隊に言う「一機も失うな」という台詞好きなんです。
漫画で印象的だった台詞が随所にも出てきてあ!これ空母いぶきだ!となりました。
記者の2人の会話で最初の説明も間延びする事なく良かったです。

私凄く好きだったのが、護衛艦はつゆきと潜水艦はやしお!
なによりあの体当たりのシーンが実写で見られたのが良かった
撃つべきかという選択に迫られた時のあの判断。

「戦後、自衛隊員の戦死者を1人も出していない事を誇るのではなく、国民から犠牲者を1人も出していない事を誇るべきだ」

あくまでも命の奪い合いというものはしてはならない。
敵機を撃墜した後の艦内の静けさ、あのシーン本当に重く心に届きました。
やった!撃墜したぞ!じゃないんですよね、人の命を奪ったという異常さ。これを忘れるなとそういう事なんですよね。

平和というものについて考えさせられる、まさにそんな映画でした😌
にら

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