とても奇妙で曖昧な、それぞれのtransitが迎える結末。
明るい港町のマルセイユと物語のアンマッチ。
場所が、時間が、人が、愛が。そして運命がズレていく。
ループを思わせるラストも良い。
人はみ…
映画で観ればよかった。
ペッツォルトお得意の『背景設定を登場人物に語らせずに、物語が進んでいくうちにどういう背景設定なのかが分かる』作品です。
合う人には合いますが、人を選ぶ作品だと思います。考え…
このレビューはネタバレを含みます
未来に乗り継ぎたいのに乗り継げない、不思議な感覚になる映画。
現在もナチス健在という設定と、マルセイユの街並みの綺麗さというミスマッチが、また何とも言えない雰囲気を醸し出しているように思えた。
…
いつの時代の話?と観ながら感じたが、あーそう。なのね。と。今、この状況になったら怖い。マルセイユが主な舞台になってるところもある意味リアルな感じだった。胸を打つ話では無いけれど、ゲオルクの選択と生命…
>>続きを読む劇場ぶりに再見。
劇場で観た際、ゲオルクの素性や彼を追う体制側の存在など物語の前提から不明瞭なことが多く、序盤から困惑したのを覚えている。身分のなりすまし(乗り換え)からヒッチコック的なサスペンスを…
映画『未来を乗り換えた男』
ドイツの作家アンナ・ゼーガースが、1944年に発表した小説「トランジット」の設定を、そのまま現代に置き換えたサスペンス。
ナチス政権が続き、人種迫害が続いている現代…
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