未来を乗り換えた男の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

上映館(9館)

「未来を乗り換えた男」に投稿された感想・評価

毬藻

毬藻の感想・評価

3.5
なんとなく理解はできる。
でも、なんとなく止まりなのは勉強不足で知らない世界すぎるから。

見えないけど、確実に戦争は起こっていてその波がじわじわ押し寄せてきてる感じが日常を描いてるからこそ観てて緊張が高まる。

このゴールの無い終わり、しんどいなぁ。
でも、ナレーションのおかげで一歩引いて観れるとも思った。
面白い。惹きつける力のある作品。主人公を含め、登場人物の殆どがまるで幽霊のよう。何らかの執念や目的に縛られているのに、どこか存在が虚ろ。
"transit"よく映画を表したタイトルだと思う。邦題の言いたい事もわかるがこれだと意味が変わってしまう。トランジットは乗り換えではなく一時寄港。乗り物は同じで、乗り換える事はできない。様々な人が過ぎ去っていくのを横目で眺めながら、目的地へ旅立つ時が来るのを待つ男を上手く表していただけに残念。
現代のフランスで ナチズムを移民排斥と重ね合わせた設定は 全体に漂うノスタルジックさと相まって過去と現在とを曖昧にする そしてめちゃくちゃ不安を誘う

人々に付き纏う後ろめたさや緊迫した中で揺れ動く心理描写が面白かった

それにしてもパウラ・ベーアは赤が似合う

カフェ店主の語りが良かった

フランツ・ロゴフスキはホアキン・フェニックスみあった
猫

猫の感想・評価

3.0
スコーレサロンの課題だったので
(参加はしてません)
気になり
最終日に駆け込みました。

原題の transit の方がしっくりする。
舞台の時代背景が、不明。
&ナレーターが、何故カフェ店主なのかがわからず、しっくり来ない。
主人公は、つまり何がしたかったのか?
ラストの事故の意味は?
消化不良に終わった。
なお

なおの感想・評価

3.3
のっけから現代の絵面にナチとか掃討とかセリフが乗っかって、なるほどある種のSFか!とその設定に感心、(もしかして時代劇にする美術費がなかった?!)
ナレーションや編集など語り口が正直好みではなかったけど、挑戦的な一本、想像を超えたラストも含めで堪能しました。

ただ、邦題がなんだか残念。「TRNSIT」を「乗り換え」と取り、存在を乗り換えたことと掛けたんでしょう。
ただ、この映画、成りすましが主題ではない。目的地の途中、まだどこにも辿り着いていない浮遊感。そしておそらくずっと漂い続けるその感覚こそが「TRNSIT」。実に納得のタイトル。原題のままでも良かったなのではないかなあ。
邦題はホントいつも残念に思うことが多い。宣伝上仕方ないんだろうけど。
billymarie

billymarieの感想・評価

2.5
個人的に現代とファシズムを組み合わせた設定が最後までうまく消化できずに入り込めなかった
Machy

Machyの感想・評価

4.3
戦争映画を観たかった人は要注意です。普通の戦争映画から一歩出た映画を観たかった者としては面白かったです。
最後まで飽きず裏切らずで楽しめました。
元々歩くのは速い方ですが、マリーの影響で帰りはさらに速歩きパワーアップで帰りました。
onoyame

onoyameの感想・評価

3.8
現代劇なのにファシズムが何の違和感もなく存在することにゾッとした。劇中で起こる全てが現実に起こり得ることの恐怖を感じる。現代がどれほどナショナリズムの高まりによって危機的状況に陥っているか。本作を通して客観的な視点で考えることができる。
QTaka

QTakaの感想・評価

3.9
なんだろう?このざわざわする胸騒ぎは。
この嫌な感じの、落ち着かない感じの中で、物語は追い立てられるように進む。

現代のフランスに、ドイツ軍が侵攻してくる。
人々は逃れようと必死に道を探す。
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時代に翻弄される主人公をその時代の雰囲気と共に堪能する物語である。
背景の設定がなんとも奇抜だが、容易に受け入れられる設定でも有る。
「現代フランスにドイツ軍が攻め入ってくる」と言うのだが、この状況は第二次世界大戦で実際に起こったことでも有る。
祖国を捨て、ファシズム政権に負われるドイツ人青年。
彼は、パリを経由して、船で逃れようとする。
その過程で、他人に成り済ます事になる。
一方で、その人(他人)の妻であった女も、ヨーロッパを出ようとしている。
ここで一つの『乗り換え』がある。
たどり着いたマルセイユには、不法滞在者があふれ返っていた。
この渾沌とした港町は、一見色鮮やかな南欧の雰囲気を湛えながら、迫り来る危険と恐怖の影を感じさせている。
かつての戦争における、ナチスドイツとユダヤ人の問題を現代の移民問題に重ねて見せているのだ。
それにしても、迫り来るナチスの侵攻の恐怖と現代フランスがこうもうまくマッチするものだろうか。
なにか、不思議な、我々の住む世界とは別の平行世界にでも迷い込んだような気がした。
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監督の言に、「自分が撮りたいのは歴史映画ではないことに気がついた。」とある。
元々の構想では1940年のマルセイユが舞台であったが、制作過程で「過去を再構築する作業はしたくない。」ということに気がついたらしい。
現代の問題に向き合うと、おのずと答えは出てきたのだろう。
つまり、現代社会が抱えている問題を撮ろうということだろう。
〝ナショナリズムの台頭〟〝移民排斥問題〟〝EU崩壊〟
今のヨーロッパは、戦後組み上げてきた合意や枠組みをないがしろにし兼ねないところにきている。
そういう現実と向き合った結果がこの作品だと思う。
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主演の二人は、とても難しい立場を演じていたと思う。
追われながら、隠れながら生きるというスリリングな場面。
そして、他人になりすまして生きるという、普通じゃない心情の表現。
さらに、スクリーンに影のように何度も登場する女性の姿は、特別に目を引く存在で無ければいけなかった。
主演女優パウラ・ベーアは、昨年の『婚約者の友人』(フランソワ・オゾン)で主役を演じていた。
その映画でも、二つの大戦の狭間で、時代に翻弄され、流されて行くヒロインの映画だった。
この二人の主役は、この時代を背景にして、ただただ生きようとするだけなのだが、その身は翻弄され続けるという微妙な役回りを演じていた。
その一筋縄では表現しきれない演技はとても良かった。
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ドイツ軍の進攻は、歴史的な事実として起こったことだった。
フランスは、占領された。
移民が南ヨーロッパに押し寄せているのは現在進行形の事実だ。
つまり、この映画の物語は、決して起こり得ないことではない。
映画の始まりから、ざらざらした嫌な感じが流れるのは、現代フランスにこの物語があまりにフィットしているからだろう。
現代フランスを舞台に据えた監督のセンスに感服した。
gucci

gucciの感想・評価

3.3
原題はTRANSIT。舞台は現代?のパリ〜マルセイユ。ドイツ軍の掃討作戦が始まり移民は逃げ回っている。主人公ゲオルクはひょんな事で手に入れた小説家のカバンの遺稿に導かれる様に運命に惑わされる。説明も無いし比喩や諷刺で描いているであろう難しい内容だった。