未来を乗り換えた男の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

上映館(9館)

「未来を乗り換えた男」に投稿された感想・評価

eririn

eririnの感想・評価

3.6
偶然の成り行きが彼を小説家にし、愛する人に引き合わせる。
邦題のようには未来への乗り換えを求めていないように、マルセイユに残る彼は本物の小説家に見える。
叙情的で気が重い映像だ。
BeBe

BeBeの感想・評価

4.0
アンナ・ゼーガースが1942年に亡命先のマルセイユで執筆した小説『トランジット』の舞台を現代に移して映画化、ユダヤ人が迫害を受けた戦時下の状況と、難民問題が深刻化している現在のフランスの状況を重ね合わせて描いている。重ね合わせ、のトリックがポイント。そこから考えると巧妙だし、時空の繋ぎの按配も良い。
最愛の人の死の報せを、主人公の口から出たタイミングでなく、すぐあとに息子が手話で伝える、そのタイミングで衝撃を受けモノを落とす、こういう“ほんの一歩のズレ”のシーンが随所にあって、これが“Transit”というタイトルの意味合いを少しずつ紐解いていく。
パウラ・ベーアがいつ何時でも街角にあらわれ、ヒールを響かせていそうな気配があって、もうしっかりファム・ファタール。ズレと残像・残響の映画。Talking Headsの“ROAD TO NOWHERE”も◎
hanae

hanaeの感想・評価

4.0
選ばなかった未来に対する余韻がすごい。
時代背景と相まって緊張感もある。
宣伝はロマンスサスペンスと書いてあるけれど、どちらかというとヒューマン作品。
skm818

skm818の感想・評価

3.8
小説っぽいテイスト。語り手はレストランの店主で、見てきたように語る。主人公の彼から聞いたということなのかな。だったらこれはすでに過去になっている話なんやね。元の話は1940年代のドイツ軍に占領されてる時代。それを内容そのままに現代に移し替えてるらしいんだけど(不法滞在のアフリカ系移民が出てきたりする)、パソコンやインターネットや携帯電話は出てこない。テレビもない。それでもまったく違和感がない。車や服装なんかは現代なんだけど。こういう手法があるんだなと。しかもこれ現代でも全然違和感ない話。占領軍のユダヤ人狩りから逃げるために死んだ作家になりすました男の数奇な運命。船に乗るのを断念し亡命のためピレネーを越える云々出てきたところでベンヤミン思い出した。この主人公もたぶん亡命することはできないのだろう。それにしても犬おばさんの図々しさがキョーレツだったわ。
となみ

となみの感想・評価

4.0
いい意味で宣伝と邦題に裏切られた。
なんて綺麗な映画なんだろう、こんなに「文学的」な映画久しぶりに見た。
ドイツ人が撮るとカラリとして陽に満ちてるはずの南仏がこうなるのか、と思うと同時に彼らがみている景色なのか?とも思ったり。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.3
ファシズムを逃れてきた青年はパリで行き場をなくしていたが、偶然の成り行きでホテルで自殺した亡命作家に成りすまし、船でメキシコへ経とうと思い立つ。ヒューマンドラマ作。人探しをしている女性と巡り会うことにより、変化をもたらしていくのだが、境遇の異なる男女の関係性は印象的。弛れる内容も所々あるが、男女が迎える結末は感慨深さがある。
ナチの恐怖を現在に呼び起こし、 それがさほど遠い過去のことではなく、そんなに遠い未来でもなく、ある意味、時間が入子状態になっているとさえいえる見事なドラマトゥルギー。それが、いくつかの街角、店、部屋、ミニマムな舞台設定の中で展開され、扉、窓、手すりの向こうから、ふっと、別の場所が現れ、空間も重なり合っていく。すべてのつながりが一旦ばらばらになったところからいかに再び繋がることができるのか。ヒッチコックの『めまい』、あるいはジャック・ターナー的フィルムノワール、つもり現代的サスペンスに連なる作品、と言っては褒め過ぎか。
EGG

EGGの感想・評価

3.0
ちょっと世界観が分かりにくく、かつ作中でそれに関する説明が無いのが難点かな…。
原作小説はWW2の時代らしいけどこの映画では舞台を現代に置き換えているので、現代っぽい部分と古風な部分がごった煮状態。
例えば連絡手段が手紙でパソコンや携帯電話は存在していなそうなのに、よく見ると遠景に超近代的なビルが見えたり街行く車のデザインも割に新しい感じだったりで、西暦何年くらいの設定なのか混乱した。
そのせいで物語に入り込み辛い。

あと少しあらすじ詐欺っぽいかも知れない。
あらすじだけだとロマンス+サスペンスな雰囲気だけど、主人公が死んだ知り合いの息子と交流する場面が長くて、おそらくそれで本編の半分は過ぎていた気がする。

貶してばっかりいるけど印象的なシーンもあったし終わり方は割と好きなので、平均未満の点をつける気にはならない。
「作文を書かせるために行事があるのか?」とか「ただ誰かと食事がしたいだけ」とか、この辺のシーンは良かった。

♢♤♤

このレビューはネタバレを含みます

ドイツ映画だけど、フランスのマルセイユが舞台の映画。

世界観とかあんまり説明ないまま進んで行くストーリーでヨーロッパ映画だなって感じ。

ドイツのナチスを参考にした集団に追われている設定だけど、
主人公がどこか楽観的で場当たり的な行動を取ってみたり、
人の奥さんで愛人もいる美女と隙あらばイチャイチャしようとしたり、
あらすじ読んで他人に成りすまして過ごす主人公の身元がいつバレるかヒヤヒヤしながら過ごす緊迫した映画を想像していたからちょっと拍子抜け。
 
ギャラで揉めた海外ドラマの登場人物のように唐突に退場する登場人物ばかりだし、始終謎の男のナレーションが入るから、誰かに共感っていうより、フワッと映画の雰囲気を楽しむ作品。
alisagoood

alisagooodの感想・評価

3.4
2/3に観ました。はじめましての映画館。
静かな雨の夜にぴったりな映画でした。