ナチの圧政が今も続いていたら、
という設定で現代の難民問題も絡めた作品。
主演のフランツ・ロゴフスキが本当に素晴らしい。
演技がどうこう技術がどうこうではなく
高倉健さんのような、当人の人間力が
そ…
男は女の幻影を追いかける。だけどそれはいつからだろう。最初から?
赤いドレスに身を包んだパウラ・ベーアが、忙しなく現れては消えていく。誰かを探している様子だけれど、そのジャンヌ・モローを思わせる瞳…
原題は「Transit」
これは食料や燃料の補給のために着陸すること、の意味で、
乗客は同じ飛行機に乗っている。
乗り換えは「Transfer 」と言うことばがある。
「未来を乗り換えた男」
タ…
元々は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツ政権下から海外に亡命した作者の実体験を基にした原作。それを現代に置き換え、ナチス・ドイツの侵略行為が今も尚続いていたとしたら…というパラレル設定は非常に良い。…
>>続きを読む“捨てたものと捨てられたもの。どっちが先に忘れるか。”
こんな映画ばっかり撮ってるんだな。死んだ人が生きてるような幻想と、政治的背景の現実性が交ざったお伽話みたい。
ある意味ファム・ファタールも…
気取り屋になる一歩手前くらいを行っているので良かった。どれだけ語りに徹しても人生の乾いた哀しみを語りには任せすぎない。たまたま直前にアメリカン・ユートピアを観たのもあり、Road to nowher…
>>続きを読む妻に捨てられた作家、その男になりすます男、捨てた男を探す女。第二次世界大戦の頃の亡命体験をもとに描かれたドラマたち。
舞台を現代に移すことでホロコーストだけど難民や不法滞在者の話としてリンクするの…
ユダヤ人作家が書いたナチスの影忍び寄るマルセイユ舞台の小説を、現代へと翻案した意欲作。
難民排斥やヘイトの機運高まる港町の描写が、驚くほど違和感なく原作の筋にハマる。リアリズムを貫徹する映像だから…
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