とむ

ウトヤ島、7月22日のとむのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.5
観終わった後の脱力感がとんでもない。
やっぱ長回しって作る側はもちろん、観てる側も相当体力消費するよね。
特にこの内容じゃあね。

微妙に仲良くなりきれてないメンバーでキャンプに行った参加しちゃったせいで、
都度都度意見がぶつかり合う感じとかリアルだったし、
完全主人公目線で物語が進んで行くから「何が起きてるんだ!?」という混乱を共有できたのはGood。
実際めちゃくちゃ怖かった。


ただ、せっかく90分間長回しなのに、
冒頭の姉妹のやりとりはただのカットバックを模した横パン映像だし、
最初に森に逃げた後結構長い時間停滞してたり、その後もあまり大きい距離移動しなかったり、かなり段取り臭く感じてしまう映像にはなってしまっていた。

特にカメラマンが良くないのか、
カメラワークに意思を持たせ過ぎていて、
主人公の意思とは関係ないタイミングで関係ないとこを映す演出が多過ぎた。
前述した主人公と意識を共有するという演出で考えると、この辺のカメラワークの甘さはかなりマイナスだと思う。


意欲的だし社会的だし、
知るべき事件を描いたとても大切な映画であることはわかるけど、
技術や手法で損してしまっている感じ。
特に犯人については作中あまり描かれてないし。


と思ってたら、Netflixのオリジナル作品で「7月22日」という同事件を扱った作品が配信されてる事を友人から聞きました。
こっちも観ないとな…。
あぁ〜重い…しんどい…。
とむ

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