2011年7月22日、ノルウェーで発生した連続テロ事件。
オスロのビル爆破
ウトヤ島の無差別銃撃
本作はウトヤ島で発生したテロ事件を映画化、学生たちの笑顔溢れるキャンプ生活から銃撃により島全体が地獄と化し事件の終盤までをワンカットで撮影した衝撃作です。
カヤという架空の女性を主人公にして、キャンプ場の仲間や面識のない人たちと必死に逃げて助け合う姿が描かれます。映画の最後に『真実は一つではない』というテロップが出ますが、実話をベースに話を作ったフィクションということでした。瀕死の女性の『ママに会いたい』という言葉、胸に刺さりました。
自分は、この事件についてかすかに記憶にありました。この銃撃により69人の若者の尊い命が奪われました。テロは絶対許せません、事件を風化させない事も含めて意義のある作品ではないでしょうか。
しかし、前に140分ワンカット撮影の『ヴィクトリア』という凄い映画がありましたが、本作も凄い。事件の緊迫感、悲壮感を観客がリアルタイムで感じる観点もありますが、緻密に計算してワンカット撮影にしたんでしょうね。主演女性も凄まじい演技でした。そういえば、カメラを止めるな!も、36分ワンカットでしたね。
銃撃による殺害シーンはありませんのでさほど構えることなく鑑賞できますが、銃声音がずっと響き渡るので、苦手な方は避けたほうが良いかと思います。