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ウトヤ島、7月22日のjonajonaのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.9
ウトヤ島で起きた銃乱射事件に
基づいたお話。
キャラクターは架空の人物として前置きしているあたり誠実さを感じます。
フィクションと銘打ってはいるものの、導入から結末まで実際に事件に巻き込まれて島を逃げ回っているような恐ろしさ、さらに言えば不謹慎ながら臨場感がありました。

狙撃者の存在は画面上にほとんど現れず、逃げ惑う人々はネット環境の悪い孤島で出くわした仲間の不確かな情報を根拠にせざる得ないよるべなさ。
犯人が警官の格好だったのも、パニックを掻き立てる一因やね、くそめ。
さっきまで互いに笑って話してた友人らが人を押しのけ逃げるんだし、犯人が複数犯だと勘違いするのもパニック状況下なら無理がないと感じました。

木の陰に隠れてこっちに来ないで!とか
大声で騒ぐな!と制したり
理性ではどうにもおさまりのつかない展開ですし、必死の状態ではこういうことしちゃうんだろうなー…
動けなくなる子供の気持ちがすごくわかる。わかるけど腹立たしく思ってしまう。その気持ちもわかる。

主観にそったカメラで延々追いかけた物語の終わりが…ふむ。
悲しすぎる。
子供に見せないでください。。
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