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ウトヤ島、7月22日のchiyoのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
4.0
ドキドキハラハラが止まらない。全編98分中72分がワンカット。

ノルウェー映画。2011年7月22日にウトヤ島で実際に起きた銃乱射事件がモデル。ウトヤ島でノルウェー労働党の集会があり、10代の青年700人がいた。77人が死亡し100人以上が負傷したという。

主人公カヤを追い続けるカメラ。冒頭は楽しそうに会話する友人達が映る。カヤは一緒にキャンプに来てる妹をずっと気にしている。
初めて参加した人にスマホの充電できる場所を教えてあげたり、仲のいい友人と議論したり、カヤの何気ない日常の一部が描かれている。そんな中、急に鳴り響く銃声と逃げ惑う若者達の声。

とにかくずっと目が離せない。自分達も一緒に逃げている気分になる。
銃声がずっと2発ずつ聞こえてくる。犯人は1人を必ず殺すために2発ずつ撃っていたから。しばらくすると銃声が止んで、そのたびにカヤ達は走ったり、励ましあったり、家族の話をしたりする。

ラストは衝撃的で少し辛い。でもリアリティを感じる結末だった。カヤ達はフィクションだけど、面白いと言うのはあまりにも不謹慎すぎる。

犯人が今どうやって生きてるかを知るともっと怖い。
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