真の愛情を模索している陰気な青年（中村良二）が、安定した生活環境を得るべく売春行為を働いている少女（片桐夕子）と接触する。異なる性意識をもつ男女の交流劇を描いている、日活ロマンポルノ。「衝撃」は「ショック」と読む。
過去を上書きしながら前進していく少女と、したたかに生きる女性（＝性を売る女性）に心を開くことができない青年を、対比させていくパターン。印象的なタイトルが付いているが、おさな妻の話でもなければ、言うほどショッキングな話でもない。
主人公の男女は、両者ともに生まれ育った環境が原因となり、普通の生活から逸脱した、アウトサイダーになっている。底辺部から這い出そうとしても、日陰者同士で惹かれ合い、底辺に逆戻りしてしまう。そんなジタバタ模様が、切なさ満点に描かれている。
いわゆる「身体を資本にしなければならない女性」を題材にした、情念のドラマ。単体作品としては刺激が物足りないけれども、まさしくシンプル・イズ・ベスト。ロマンポルノの真髄ここにあり。
