真っ黒こげ太郎

バーニングの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

バーニング(1981年製作の映画)
4.2
殺人鬼といい、ボンクラな若者といい、覗き率の多い映画だ…。www



キャンプ場の管理人、クロプシーはクソガキの悪戯が原因で火だるまになり、全身大やけどを負ってしまう。
数年後、奇跡的に生還し退院したクロプシーは復讐に燃える殺人鬼”バンボロ”と化し、子供や若者達で賑わうキャンプ場に舞い戻ってきた。
バンボロは、かつて自分に大やけどを負わせた元少年達や一緒に来た無関係の若者達を枝切りバサミで次々と殺していくのだった…。
(注意:作中で”バンボロ”なる単語は出てきません。w)




クソガキ共に大やけどを負わされ、復讐に燃える殺人鬼が若者達を殺しまくるスラッシャー・ホラー。

お話としてはよくある「キャンプ場でバカ騒ぎする若者たちが殺人鬼に襲われる」系のよくある話です。w


正直本作の殺人鬼は1時間過ぎでようやっと本腰を入れて殺戮を始めるので、そこまでは不穏なシーンこそあるものの、殺人シーン自体は少な目だったりします。

でも殺人鬼ちゃんと殺人鬼が殺戮に走る動機が描かれていたり、以外にもちゃんとした青春ドラマや、玄田さんボイスの筋肉ゴリラな悪ガキなど見どころが多く、意外と退屈せずに観れました。(女優も割と頻繁に脱ぐしw)

不安を煽る演出は割と古臭いけど、その後の殺戮シーンを予感させ中々悪くないと思う。
物々しいBGMも恐怖を掻き立てる。

そして後半で展開される殺戮シーンでは特殊メイクの良さも相まって良いスプラッターシーンでした。
ハサミで刺され、吊るされるシーンとかどうやって撮ったんだろう。

クライマックス、殺人鬼との対決シーンも中々見応えがあった。


80年代の映画故、ショボい所やかったるい所もあるけど、いい意味で正統派なスラッシャーホラーとして楽しめました。

王道な殺人鬼ホラーをお求めの方は是非どうぞ。時間も短めなので気楽に観れます。