ロアー

華氏911のロアーのレビュー・感想・評価

華氏911(2004年製作の映画)
3.6
「バイス」→「記者たち」と観てきて、おそらく1番過激な「華氏911」のターンです。このあと「ブッシュ」観たので、過激→やんわり→過激→やんわりのブッシュ政権ミルフィーユ。

「バイス」「記者たち」に加え、ダメ押しでもっと黒い実態が見えちゃった本作。マイケル・ムーア作品は初めて観たけど、意地悪な切り取り方(編集)してるな~と思いつつ、実際のブッシュの記者への受け答えを観ていてて、身近にもこういう人いるんだよな~ってめちゃくちゃ既視感があったので苦笑いしかなかったです。

ブッシュのダメっぷりを強調して切り取ってるのと同じく、戦争の様子もより悲惨で効果的なものを選んで見せている感じはしましたが、それも紛れもない現実なので、幼い子どもの遺体の映像や遺族の悲壮な声を直球に突き付けてくるのは重要なことだと感じました。
イラク戦争絡みでいろんな映画観ながらも、どれもアメリカ発の作品だからイラク側の声も知りたいなってずっと思ってたんですが、その声が、その映像が、あまりに残酷で悲惨で泣きました。
観れば観るほど、逆に戦争っていうものが分からなくなってくる・・・
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