たえぴょん

映画 刀剣乱舞-継承-のたえぴょんのネタバレレビュー・内容・結末

映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲーム未体験でしたが大変楽しめました。脚本に無理がないので普通に先のストーリーが気になって入り込める物語でした。
前提としては
・ゲーム未体験。ただし姉妹ゲームの艦これに一時ハマっていたので流れはわかる。
・日本刀を擬人化していることは知っていた
・家人が歴史と日本刀が好きなので骨喰の由来など少しは知識はあった
・戦国時代の知識は大河ドラマで仕入れた
 
これでも充分楽しめたので、ハナから嫌うというか遠ざけるのはもったいないかなと思います。
ただ擬人化やキャラ絵を生身が演じることに対して違和感が強い人はちょっとツラいかも。whyがわいてしまうとなにもかもワヤというかパーな世界観なので、割り切りが必要です。
 
私個人はいわゆるタイムリープモノが苦手なので、時間遡行軍という単語が出てきた時うえーーーっ!これはあかんヤツ?と思ってしまいましたが、今まで観た時間をイジる系の中では一番しっくりしたというか、今までのタイムリープモノを逆手に取った捻りが斬新でとても良かったです。
このあたり脚本がものすごくよくできてました。
刀剣の役者さんは全く知らない方々でしたが、殺陣が上手ですし、セリフも皆さん違和感なく、特に主役三日月の鈴木拡樹さんは目や口元の演技が素晴らしく、他の役でも見てみたくなりました。
山本耕史の信長、八嶋智人の秀吉は違うアプローチの映画なら主役なのに脇役という贅沢な配役を大真面目に演じててそこがよかった。エンディングテーマソングが
西川貴教+布袋寅泰という豪華すぎるメンバーで、驚いた!前知識なしすぎ!
 
不満な点としては
殺陣が売りと思われるのに、アップ、バストショットばかりだったところ。大昔のチャンバラ映画のように引きで全体撮ってほしかった。吹き替えなしならなおのこともったいない。
CGの炎が安物すぎてちょっと失笑…炎と水は難しいとはききますがなんとからならんかったんか…。ガスバーナー丸出し感が(今時ガスバーナー違うとは思うが)。惜しい。
 
誘われてシャレ半分で見た映画でしたが、娯楽としては最高によかったです。下手に頭使ったり感情を揺さぶられたりせず完全にエンターテイメントとして堪能できました。勧めてくださった審神者さんたち、ありがとう!
 
蛇足 
よくTwitterにゲーマーさんたちが審神者と書かれててなんと読むのかわからず→映画で「さにわ」と呼ばれる人が出てきてどんな字を書くのだろう?→エンドロールで審神者=さにわとわかった時のスッキリ感を誰かと共有したい!!