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春待つ僕らのkassyのレビュー・感想・評価

春待つ僕ら(2018年製作の映画)
3.4
試写会にて。

原作は未読。
監督はTBSで数々の名作ドラマを手がける平川雄一朗監督。
少女漫画原作はおそらく初なのでどうなることかと思っていたが、少女漫画で恋愛要素もあるが、どちらかというと爽やかな青春映画の面が強く、対象年齢の学生以外でも見やすい映画に仕上がっている。
同じ土屋太鳳主演では青空エールのテイストに似ている。スポーツを頑張る少年たちと、それを応援する少女もまた、自分のやり方で頑張る事を見つけて行く。

出てくる少年たちはバスケに向かって真っ直ぐで、皆嫌味のないキャラクターで和気藹々としていてすごく楽しそうで好感を持てる。
主要キャラクターはバスケ経験者の演者を揃え、バスケシーンは吹き替えなしなのだが、これが本格的でとても素晴らしかった。素人目にはとても上手く見えた。唯一経験者ではなかったという小関裕太くんも特訓の甲斐あり、また自身の長身スタイルを生かして上手い選手に見えるのか素晴らしい。
女性キャラクターはあまり出てこないが、友達役の佐生雪がいい味出している。

恋愛面では、あまり口数は多くないが、実直で可愛くてかっこいい少女漫画ヒーローは北村匠海くんにピッタリだった。胸キュンシーンも数多くある。
難点は土屋太鳳と北村匠海のバランスだろうか。差がありすぎるように感じ、組み合わせが萌えない。(個人的な好み)

また一部メンバーが高校生より老けすぎなのでそれも気になる。
男性キャラクターの造形が少女漫画がすぎるが、おそらく平川さんのセンスで、ギリギリのラインで生身っぽくなっていると思う。

この冬1番の爽やかな青春映画である事は間違いない。可愛くて応援したくなる気持ちのいい青春映画だった。
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