夫婦でやっと鑑賞。
「あの時に戻りたい」って願いが叶うと、その時に期待・予想してた出来事はぜんぶ壊れちゃって、自分が変えられてしまう。
過去に戻っても、過去は変えられない、というルールが良いんだよね。
「変えたい過去」と思っていたのが、変わらない、でも、大きな事実として迫ってきて、自分が変わっちゃう。
そんな辺りが立て続けで、うまいなぁ～と思ったストーリー。
実際、過去に行ったら・・・帰りたい「あの時」に戻ったら・・・
やっぱり、変えたくなっちゃうだろうなぁ。
死を止めたくて、失敗をやり直したくて、気が狂っちゃうと思う。
そして、あの悲劇を変えたとしても、その後もリスクはつきまとう人生に、イタチごっこに過ぎないって、絶望しちゃうと思う。
だから、過去は変えられなくて良い。
このお店も、ほんとじゃなくていい。
ただ、「もしこんな店があったら？」って思う事で、今を生きること、これからに出来ることをしよう、って思わせてくれる。
これが、この映画の気に入ったところ。
若い頃は、「天国から来たチャンピオン」「タイムコップ」「BTTF」とか、過去を変えちゃって、タイムパラドックスで幸せになる話が好きだった。
でも、人生いろいろあって・・・、過去を変えられるとしたら、人生が変えたくなるような失敗だっていうことだったら、かえって絶望じゃんって思うようになった。
ドラえもんが嫌いになったのも、その辺りだなぁ～（笑）
科学や魔力頼みのお話しより、現実に向き合わせてくれるファンタジーもいっぱいある。
これは、その一本かな。
