洋タルト

コーヒーが冷めないうちにの洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

(~_~;)4回泣けるどころか1回泣けるかどうか!
メッセージとかはわかるけど納得いかない!

完全なるキャッチコピー詐欺。相当涙腺が緩くないと4回も泣けないですね…。何かと観ていてしんどいなぁと感じてしまう作品でした。

今回のポイント
「メッセージ性」「不満」「4回泣ける」

「メッセージ性」
メッセージ性についてはよくわかりました。「過去から起こった事象は変えられない。しかし、自分の行動1つで未来を変えることができる」ということが言いたかったのかなと思います。

このメッセージを否定する訳ではありませんし、むしろその通りだなとおもえるのですが、これから述べていく様々な事象がこの作品を微妙にしてしまったのかなと思います。

「不満」
ここがかなり大きかったですね。
1人目の幼馴染との過去に戻った女性については過去に戻る理由が酷くしょうもないし、自分勝手すぎるし、彼女自身過去に戻って何も変わってないので最初からウンザリ。

3人目の妹が死んだ姉も、一生懸命な妹への仕打ちが酷すぎて全く共感できず。
最後の数のエピソードについても、コーヒーを入れた責任感で自分を責めるのは関係ないのでは?と思ってしまう。むしろ子供時代に引き止めた事の方が問題だったし…。

あと、過去に戻る演出がくどいです。何回も同じようなシーンを見せられて飽きます。ネタかはわかりませんが、3人目の人がゴーグルを付けてたのもよくわかりませんでした。

「4回泣ける」
最後の結末に関しては、色々と張られた伏線をいい感じに回収しつつ、母親との別れを感動的に描いていたため、ラストに関してはまだよかったです。
そして、松重豊と薬師丸ひろ子の2人のエピソードも唯一共感できる要素が強かったため、泣くまでは至らずもいい場面でした。

しかし、残りの2エピソードは上記の通りダメダメなので4回は泣けません。体感ですが、多くて2回くらいが限度ではないでしょうか?
素材はいいはずなのに、感動を押し付けるようなキャッチコピーと、オムニバスとしても共感性の低いエピソードのせいで悪印象を持ってしまうような映画でした。

以上がこの作品のポイントでした。
恋愛要素も入っていましたがこれもかなり薄味で、まず感動要素をしっかりしてから恋愛要素をつけてほしいと感じましたね。

総合すると、感動を押し付けるようなキャッチコピーからの共感しづらいキャラのせいで感動できない、感動映画として残念に感じる作品でした。
素材やメッセージ性はよかったので、もっと共感できるキャラであれば、変わっていたかもしれないです。
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