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ラのlpのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
4.0
解散したあるバンドのボーカルを主人公にした物語・・・なのだけど、これが驚きの1本だった!

映画冒頭、バンドのライブシーンから始まり、正統派の青春音楽映画が始まったかと思いきや、映画は徐々にダークなトーンを醸し出し、予想の斜め上を行く展開へと突き進む。これには驚いた!
しかし、独りよがりな抽象的な展開は無く、一定のリアリティを担保しているので不快感は無し。むしろ、思い切り良くメチャクチャな話を映していることが伝わってきて清々しい。この威勢の良さは推したい。

キャスト陣の演技も素晴らしい。
主要キャストの桜田通、福田麻由子、笠松将の3人は何れも素晴らしかったのだけど、中でも特に圧倒的に素晴らしかったのが福田麻由子。狂気に近い恋愛感情を抱く女性を見事に演じ切っている。時に恐ろしく、時に愛らしさも感じさせ、途中からは福田麻由子が映る度に「凄い!」と思わざるを得なかった!
実質中盤以降の映画を成立させたという意味では、主役と言っても良いほど。『疑惑とダンス』の演技も素晴らしかったし、今年のベスト女優候補の1人に推したい。

事前情報もあまり無く、期待もそこまでしていなかったのですが、思わぬ拾い物でした。気になる方はぜひとも新宿武蔵野館へ!オススメ!