Chika

母さんがどんなに僕を嫌いでものChikaのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

太賀くんの表情の素晴らしさとゴスペラーズが歌う素敵な主題歌が相俟って、予告の時から泣きそうになっていた作品。
吉田羊さんも良かったし森崎ウィンはウザキャラだけど結構良いこと言うし秋月三佳ちゃん演じるカナの明るさも白石隼也さん演じる大将の冷静且つ優しい姿も良い。
だけど、脚本のせいなのか演出のせいなのか編集のせいなのか…物足りなかった。
「負けてたまるか…」という言葉からの母とのシーンが早すぎて、逆にそんな端折ってしまって良いの?と聞きたくなる。あっさりナレーションで母が亡くなったことを知らされて軽く拍子抜け。
もっと尺延ばしてくれて良いので、もっと掘り下げて描いていただきたかった。

一番私が心に残ったのは木野花さん演じる婆ちゃんとのシーン。母に愛されず、同級生からはイジメを受けていたタイちゃんは自己肯定感が低く自ら"豚"だと言ってしまう。そんな彼をいつも心配していた婆ちゃんからの「僕は豚じゃないって言って」という言葉に胸が締め付けられた。この時の太賀くんの涙も凄く良かった。本当良い顔するよなあ…今後も注目の役者さんの1人です。
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