Yuri

母さんがどんなに僕を嫌いでものYuriのレビュー・感想・評価

4.0
原作読んでます。原作が素敵なんです。なので、大失敗しない限り、映画が素敵じゃなくなることはなく、良かったです(*^¬^*) 原作より虐待はマイルドになっていたし、母子に焦点を絞っていたので、タイジの他の体験は端織られていました。でも、原作はタイジ視点に一貫していたのに対し、光子の人間味を増して描いていたのが良かったです。捨てたはずの我が子から、彼女の人生で与えられたことのない、ずっと欲しかった愛をもたらされたのが、良かった。人生ってわからないものだなと。タイジは「消えて、ウザイ、キモい、ブタ」と罵られながら育ち、それでも母に「愛を得る」という戦いを挑み、見事に勝ち取ります。物凄く困難な道のりで、大抵は諦めてしまうのに、死に物狂いでやってのけたのが凄い。歌川タイジさんは凄い人物だと思います(>_<) 辛い思い出を自分で作り上げた良い思い出に上書き出来れば、トラウマに打ち勝てると、友人たちを通して気付けたのが素晴らしいです(*^¬^*) 婆ちゃんの木野花さんは「愛しのアイリーン」の鬼演技が凄すぎて、今回は救いの役なのに、ちょっと怖かったです(^_^;) 太賀は良い役者さんだなと改めて思いました。こういう役はさじ加減がとても難しいと思いますが、絶妙なコントロール(*^^*) 吉田羊さんもいつもはテクニカルな演技をする方だと思っていましたが、今回は自らを追い詰めてギリギリのラインで演じてるのが伝わってきて圧倒されました(*^¬^*) 白石隼也さんは色気が出てきたなぁと(笑)森崎ウィンは「レディ・プレイヤー1」以来なので、振り幅があってこれから楽しみになりました。本作は過去に辛い体験をした人にはかなりオススメです。原作は小学校の教科書に載せるべき一冊です。下手なカウンセリングより、よほど目から鱗な考え方を学べる作品です(*^^*)
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