さーやorべりす

母さんがどんなに僕を嫌いでものさーやorべりすのレビュー・感想・評価

4.0
家族に愛されず、母にどんなにつらくあたられても、切りつけられてもやはり母は母で母のことが大好きな少年のお話。実話らしいです。
血の繋がらない祖母には本当の孫のように、最後の最後まで愛されていたけれど、それでも主人公は母を求めていた。

私は実体験がないので、祖母を本当の母のように愛して、祖母の養子にでもなってと暮らしていけないものかとずっと考えていたんだけれど、そういう気持ちは1ミリもなさそうだったお話。会いたいとは思っていたんだけどね、愛情も感じてたみたいだけど。

血縁に執着しているようにも見えてしまった。


★★★★★★★
以下ネタバレ的な感想
★★★★★★★

最初の、施設に預けられるところのおばあちゃんが缶をくれてすぐ開いてしまったところからもう涙が。
なんて悲しい話がしょっぱなから。
父も虐待だよな、でも父には執着心も何もなく「ただ怖い人」ってのは血縁がないからなのかな。

小学生くらいで本当に太りすぎててそういう施設に預けられるのって実際にあるって聞いたのでそこに行くのかと思ったけどおばあちゃんの話だと「家族に見放された子どもたちの児童施設」っぽくてそれとは違ってた。

いくらなんでも母親が毒親過ぎて最後の展開にはあまり納得がいかない。
血縁関係があろうと、自分の大切な人は他にできたんだから…とか私は思ってしまう。

そもそも包丁振り下ろした時点で母親は逮捕されてほしかった。

金持ちの劇団の子、あの子なんやかんやでめっちゃいい子なんやな。

姉はアメリカ行ってるけど姉は姉でどう生きてたんだろう。DVされてなくても家庭の雰囲気は最悪だったろうにお母さんに連絡先教えたり…。

昔、プリクラ撮るとこ(笑)で話しかけられた優しかった女性の先輩が、独り暮らしをしていて不思議だった。
義理の父にDVされてて肩にやけどのあとがあった。
めちゃくちゃギャルで可愛い人だったけどそのあとがあるから肩出しの服が着れないってサラッと言ってて言葉に詰まった。
独り暮らしをしている理由も何気なく聞いてしまって「お兄さん」って言ってる人たちも血縁関係ではなく、15のときに拾ってもらった反社の人だと聞かされた。
弟の修学旅行と母親の住み込みのホテルの仕事が被って父と二人になってしまう、殺されてしまうと友人の家に1週間以上行ってたら帰ってきたら家族ごと引っ越してたらしい。
でも全く恨んでなかったんよね、母親のこと。
母親も怖かったと思うしきっと元気でいるかなって思い出してくれてると思うから全然寂しくないし可哀想と思わんとってなっていわれてた。
今なら区役所とか警察とかいったらとか、変わった名字だったし戸籍はどうなってるのか調べたらとか色々言えたのかもしれないけどまだ10代だったからそんなこと言われてもなんかすごすぎて何も言えなかったけど今どうしてるんだろう。。。
あんな出会いももうないけどもw
思い出してしまった。