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アイネクライネナハトムジークのcrnのレビュー・感想・評価

3.0
今泉力哉監督作品みっつめ。伊坂幸太郎原作の連作短編集×多数の有名キャスト。

脚本化にちょっと難があった印象。原作は未読だけれど、「過去のあの時の選択を肯定できるか」というテーマを短編で重ね、各話がきれいにまとまっていくのが想像できる。ただ、映画では一人主人公として描かれている「僕」が展開の軸になっておらず、初見では物語全体がつかみにくい。ハブとなる仙台駅前で歌う斉藤和義さんも、映像(音)では繰り返しが強引に感じられてしまった。

相変わらずテーマは言葉でしっかり伝えられるので、分かりやすい。そして登場人物たちが「良いお話」として各エピソードをまとめているから、鑑賞者にも同じように受け止められやすくなっていた。
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